購入と維持　★★★★★★★☆☆☆

508PSEのようにパワーソースを複数積むクルマであれば、決して安価にはならない。しかし、少なくとも個人オーナーにとっては、速いプジョーの価格として受け入れ難い範疇にあるはずだ。

本体価格は、セダン版が5万4000ポンド（約756万円）、ワゴンのSWが5万6000ポンド（約784万円）をそれぞれわずかに切る値付け。ワゴンの競合モデルをみてみると、同じくパフォーマンス志向のPHEVであるボルボV60 T8 ポールスターエンジニアードが、508PSEより10％ほど安い。アウディS4 TDIアバントやBMW M340i xドライブ・ツーリングも、今回のプジョーより低価格だ。

こうなると、508PSEを手頃というのは難しいと思えるが、この価格でほぼフル装備状態だという事実は一考の価値がある。ボディカラーの選択肢を除けば、有償オプションは5つもない。ボルボやBMW、アウディはどうかというと、オプションを足していくとすぐにプジョーのプライスを超え、ずっと高くなってしまう。

テスト時の平均燃費は10.8km/Lだったが、自宅などで日常的に充電でき、短距離使用が多いユーザーなら、もっとPHEVの恩恵にあずかることができるはずだ。EV走行の航続距離は、テスト時には30km少々といったところだった。

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