【コンパクトな高性能SUV】新型ヒュンダイ・コナN 欧州発表 280psに8速DCT

公開 : 2021.07.17 06:05

シャシーも大幅強化

直進性能については、1510kgのコナNは、ローンチコントロールを作動させると、0-100km/h加速を5.5秒で走り抜け、最高時速は240km/hに達する。

足回りでは、専用のピレリPゼロ・パフォーマンス・タイヤを軽量の19インチ鍛造合金ホイールに装着。フロントとリアのブレーキを大幅に強化するとともに、ボディを強化してコーナリング時の安定性を向上させている。そのオールラウンドなパフォーマンスは「妥協のないもの」だと謳われている。

ヒュンダイ・コナN
ヒュンダイ・コナN    ヒュンダイ

特に注目すべきは、電子制御式リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(eLSD)の採用だ。これは、ヒュンダイが「Nコーナー・カービング・ディファレンシャル」と呼んでいるもので、アンダーステアとホイールスリップを低減することで、より高速でのコーナリングを可能にしている。

電動アシストステアリングは、正確性、ダイレクト感、フィードバックを重視してチューニングされており、電子調整式サスペンションは、ボタンを押すだけで硬さを変更することができる。

ブルーの専用カラーリング

コナNは、目立つエアロパッケージ、色分けされたバンパー、ワイドトレッドのホイールデザインなどにより、標準のコナとは異なるスタイリングとなっている。また、Nモデルのトレードマークである「パフォーマンス・ブルー」にインスパイアされた専用色ソニック・ブルーが設定されており、インテリアのアクセントとしても使われている。

インフォテインメント・システムにも改良が加えられており、10.0インチのタッチスクリーンとデジタルディスプレイは、Nまたはスポーツモードを選択すると、「すべてのドライビング・エクスペリエンスにゲームのような次元を与える」という。

ヒュンダイ・コナN
ヒュンダイ・コナN    ヒュンダイ

ラップタイムやサーキットマップなどの重要な情報がゲーム感覚で表示され、ボタンを使ってドライバーの好みに合わせて設定することができる。

ヒュンダイは、Nブランドの拡大により、「主要な車両セグメントごと」にスポーツテイストのモデルを投入するとしている。Nブランドの担当副社長であるティル・バルテンベルグは、「Never just drive(ただ走るだけではない)」という新しいNのスローガンを「ヒュンダイNの将来的な電動化の指針」として挙げており、EVのホットバージョンも視野に入れている。

新しいE-GMPアーキテクチャーの「驚異的な柔軟性」のおかげで、新型EVのアイオニック5がその候補となっているようだ。

また、ヒュンダイは、コナNが「SUVのラインナップ拡大の可能性を予告している」と述べ、ツーソンやサンタフェのパフォーマンスモデルが検討されていることを示唆した。

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