一日中乗っていられるホットハッチ

今回は新型ゴルフGTIクラブスポーツ（Mk8）に英国の公道で試乗した。ゴルフGTIといえば数十年の歴史を通じてホットハッチでありながら普段使いもできるクルマの代名詞的存在だ。例に倣い外見も車内も控えめな印象を与える。

実際に乗ってみると、スタンダードなゴルフGTIよりも引き締められ、クイックな印象だ。とはいえメガーヌRSやシビック・タイプRなどのような過激さはなく、扱いやすい。ドライビングポジションも適切で、ステアリングのレスポンスやフィーリングも良好だ。

唯一気になる点をあげるとすれば、今までのVWの良さであったエルゴノミクスに難があることだ。今回ボタン類が省かれエアコンやボリュームなどほとんどすべての操作をタッチパネルで行うようになった。これにより操作のために前方から目を逸らす時間が増え、安全性が低下するのではないか。

その点を除けば、ゴルフGTIクラブスポーツは毎日乗ることができるクルマでありながら、その気になれば一級品の走りを見せてくれる。広い車内空間や快適性、それに洗練された内装を兼ね備え、一日中乗っていられるホットハッチが欲しいのなら、まさに「買い」の一台だ。

詳細は動画にてお楽しみいただける。

画像　ゴルフGTIクラブスポーツと日仏ホットハッチを比較　全101枚