フォルクスワーゲン・ゴルフ(9) 長期テスト GTIなら回り道も楽しい

公開 : 2021.11.21 09:45

eTSIのゴルフを評価してきましたが、最新のGTIへスイッチ。オールラウンダー・ホットハッチとしての実力を検証します。

積算5587km ステアリングのタッチセンサー

text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
長期テストの車両がフォルクスワーゲン・ゴルフGTIに切り替わった。積算の走行距離も一度リセットだ。このGTIには、今まで乗っていた1.5 eTSI ライフより上質なインテリアが与えられている。ステアリングホイールには、タッチセンサーも付く。

直感的に理解しやすいレイアウトだが、不意に触れてしまうこともあるようだ。気がついたら、ステアリングホイールのヒーターがオンになっていた。まだ、そこまで寒い季節ではないのに。

フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI(英国仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI(英国仕様)

積算6899km GTIで18.0km/L超え

友人の1人が、8代目ゴルフのGTIに乗っている。彼は長距離を自動車通勤しているのだが、18.8km/Lという燃費記録を自慢気にSNSへ載せていた。それに影響を受け、最近は筆者も低燃費にトライしている。

今のところ最も良い数字が出たのは、204kmを穏やかに旅行した時の、17.5km/Lというもの。ホットハッチとしてかなりの高効率だといえる。別の新たな楽しみ方でもある。18.0km/L超えを目指して、しばらく頑張ってみたい。

フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI(英国仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI(英国仕様)

積算7084km グーグルマップの代替ルート

いざクルマで出発しようとして、ウンザリする時はないだろうか。グーグルマップで提案されたルートが、渋滞を示す褐色に染まっている状況に。到着時間は予定よりだいぶ遅れてしまう。

しかし、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIに乗るようになってから、筆者の受け止め方は少し変わった。グーグルマップは渋滞していると、しばしば代替ルートを提案してくれる。そのルートは、ゴルフGTIにピッタリということが少なくないからだ。

フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI(英国仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI(英国仕様)

高速が渋滞なら、スポーツモードで一般道

実際、最近も何度か経験している。英国中部のクルーにある、ベントレー本社を訪ねた時もそうだった。ロンドンからは300km弱離れているが、高速のM40号線とM6号線を使えば、数時間という行程になる。

行きは、約3時間の高速道路。アダプティブ・クルーズコントロールをオンにし、快適なシートと乗り心地に浸っていられた。峠道がお似合いのゴルフGTIだが、高速道路の巡航走行も、かなりの得意分野といえる。

フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI(英国仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI(英国仕様)

本社では、フォルクスワーゲン・グループとして遠い親戚に当たる、レーシングカーにも出会うことができた。2003年のル・マン24時間レースを制した、ベントレー・スピード8を筆頭に。

イベントが終了し、渋々クルーを後にしようとゴルフGTIに乗ると、ウンザリするようなルート案内が待っていた。南下する高速道路は、途中が真っ赤に染まっていた。M6号線が事故の影響で通行止めになり、かなりの渋滞が発生していた。

そこでグーグルマップが提案してくれたのが、少し南下したスタッフォード付近で高速のM6号から外れて、一般道を迂回するというもの。筆者はゴルフGTIをスポーツモードにし、一般道を走ることにした。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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