新型スズキ・アルトvsダイハツ・ミライース ライバル比較 どっちがいい?

公開 : 2021.12.14 05:45  更新 : 2021.12.15 21:30

スズキ・アルトがフルモデルチェンジ。スズキの象徴ともいえるモデルをライバルのミライ―スと比較します。

アルトとミライ―ス サイズは?

先日9代目モデルが発表となったスズキアルト

初代モデルから一貫してベーシックカーとしての本質を追求しており、扱いやすさと手ごろな価格が最大の魅力となっているスズキのエントリーモデルだ。

ダイハツ・ミライ―ス(左)/スズキ・アルト(右)
ダイハツ・ミライ―ス(左)/スズキ・アルト(右)    ダイハツ/スズキ

アルトと同じ土俵で戦うモデルとしては過去にはホンダトゥデイやダイハツ・ミラ、三菱ミニカといったモデルが存在していたが、どれも今はラインナップから消えており、残るは実質的なミラの後継車種であるミライースのみといったところ。

そこで今回は、直接的なライバルとなるダイハツ・ミライースと新型アルトを比較してみたい。

まずはボディサイズだが、軽自動車枠という制限があるため、全長3395mm、全幅1475mmというのは両車同一。

一方の全高はアルトが先代比プラス50mmの1525mmとなったことで、1500mmのミライースよりも全高が高くなっている。

一方の室内は、室内長がアルトが2015mmなのに対しミライースが2025mmとわずかに長く、室内幅はアルトが1280mmなのに対しミライースが1345mmとかなり余裕のある数値に。室内高は全高アップがなされたアルトが1260mmとミライースの1240mmをわずかに上まわる数値となっている。

このため、ひとりで運転することが多いのであれば頭上に余裕のあるアルトの方が解放感が高く、多人数乗車が多いのであれば、ミライースの方が快適といえそうだ。

パワートレインや燃費を比較

新型となったアルトは、アルト史上初となるハイブリッド(マイルドハイブリッド)仕様がラインナップされたことがトピック。

WLTCモード燃費で比較すると、アルトのハイブリッドモデルの2WD車が27.7km/Lなのに対し、ミライースは25.0km/L(2WD車)と非ハイブリッドモデルのミライースには辛い戦いとなる。

スズキ・アルト
スズキ・アルト    スズキ

ただし純ガソリンモデル同士で比較すると、アルトが25.2km/Lとなるため、25.0km/Lのミライースとはほぼ同等の数値となる。

一方の出力はアルトのハイブリッドモデルが49ps/5.9kg-mのエンジンと2.6ps/のモーターの組み合わせとなり、49ps/4.1kg-mのミライースと比べるとモーター分だけ出足の鋭さはアルトのハイブリッドモデルに軍配が上がりそうだ。

しかし、車両重量はアルトのハイブリッドモデルが700-710kg(2WD車)なのに対し、ミライースは670kgと軽量なため、普段乗りで体感できるほどの差はないともいえる。

ガソリンエンジン同士の比較では、アルトが46ps/5.6kg-mの680kgとミライースよりも出力が小さく、車重が重くなっているが、この差もわずかである。

先進安全装備についてはアルトが全車標準装備なのに対し、ミライースは非装着グレードが存在する。

先進安全装備の内容については、アルトは衝突被害軽減ブレーキが夜間の歩行者にも対応し、後退時にも機能する点や、ふらつき警報機能も備わっているほか、オプションで標識認識機能や全方位モニター用カメラ、ヘッドアップディスプレイがプラスできる点も後発モデルである強みといえそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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