ケータハム・セブン 420R チャンピオンシップへ試乗 孤高のワンメイクレーサー 後編

公開 : 2021.12.23 08:26

極上のサーキット体験を与えてくれる

当然ながら、セブン 420R チャンピオンシップの見事なサーキットバランスを得るには、それなりの価格も求められる。中古のポルシェケイマンRと同等の予算が必要になるというが、サーキットで得られる充足感は比較にならないほど深いと思う。

ただし、その予算ならシリーズ3のロータスエキシージ・カップも魅力的だ。独立懸架式サスペンションに、専用のラッピングも備わっている。よりエレガントだし、中回転域でのトルクを活かせる。そして、一般道も走れる。

ケータハム・セブン 420R チャンピオンシップ(英国仕様)
ケータハム・セブン 420R チャンピオンシップ(英国仕様)

このケータハム・セブン 420R チャンピオンシップは、完璧とはいえないかもしれない。だが、孤高のドライバーズカーとして、極上のサーキット体験を与えてくれる。セットアップの幅も極めて広い。

奥の深いサーキットマシンとして、ユニークで非常に惹かれる存在だと感じた。

ケータハム・セブン 420R チャンピオンシップ(英国仕様)のスペック

英国価格:4万6495ポンド(約706万円)から
全長:3100mm(標準420R)
全幅:1575mm(標準420R)
全高:1090mm(標準420R)
最高速度:212km/h
0-100km/h加速:3.8秒(予想)
燃費:−
CO2排出量:−
車両重量:560kg
パワートレイン:直列4気筒1999cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:177ps/7300rpm
最大トルク:19.7kg-m/6100rpm
ギアボックス:6速シーケンシャル・マニュアル

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

ケータハム・セブン 420R チャンピオンシップへ試乗 孤高のワンメイクレーサーの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

ケータハム スーパー7の人気画像