賛否両論 ロータス・エレトレ 「ピュアスポーツカーメーカーのSUV」どう評価?

公開 : 2022.04.05 05:45

ピュアスポーツカーのイメージの強いロータスが出したBEV「エレトレ」。ロータスのSUVの対する評価をまとめました。

スポーツカー以外のロータス

先日発表されたロータス・エレトレは、エリーゼやエキシージといったピュアスポーツカーを作り続けてきたロータスが送り出す初のスポーツカー以外のモデルであり、初の5ドアモデルでもある。

2022年後半より、中国に完成した新工場で生産開始予定とアナウンスされたエレトレは、電動化へのシフトを明言したロータスの最新モデルということで、完全なBEVとなっており、四輪をモーターで駆動する。

ロータス・エレトレ
ロータス・エレトレ    ロータス

その出力は600psを超えるもので最高速度は260km/h、0-100km/h加速は3秒以下、目標とする航続距離は600km以上となっており、ライトウェイトスポーツの生産で得たカーボンファイバーとアルミニウム素材の知見を最大限にいかし、軽量化を実現していると発表されていた。

すでに少量生産のBEVハイパーカーであるエヴァイヤが発表されていたこともあって、今後ロータスからは電動化モデルが多くリリースされることは予想の範囲ではあったものの、いきなりSUVモデルが登場したことで面食らったユーザーも少なくないようで、SNSなどでは賛否入り混じった意見が取り交わされていた。

ということで、ここからはSNSや速報記事に付いたコメントをピックアップし、一般ユーザーのリアルな声をまとめてみたい。

ロータスらしさに期待の声

ライトウェイトスポーツカーを作り続けてきたロータスが突如SUVを発表したこともあって、ネット上では否定的な意見や落胆する声が多くみられているが、その中でも好意的であったりポジティブだったりする意見をピックアップしてみた。

「ロータスの創始者であるコーリン・チャップマンが見たら泣く、というような声もあるかもしれないが、もともとチャップマンはビジネスマンとしても有能で、1台あたりの単価を上げるためにGTカーや高級車路線にも踏み出した人物。そのため、もし彼が生きていたとしたら人気のSUVをリリースするというのは変でも不思議でもないのではないだろうか」

ロータス・エレトレ
ロータス・エレトレ    ロータス

たしかにチャップマンはロータスの創始者でもありながらビジネスマンとしての知見もあり、F1マシンを広告塔としてスポンサーからフィーを貰うシステムを確立した人物でもある。

そう考えるとロータスに利益をもたらしてくれる可能性の高い、人気ジャンルに新型モデルを投入するというのも納得という意見である。

「『スポーツカーメーカーがSUVを作るなど情けない』というが、なにが情けないのか?」

「各メーカーが信念を持って開発した車両なのだから、車型に関係なくメーカーの色が出るはず。だからこそ、スポーツカーメーカーのポルシェが作ったSUVのマカンとロータスが作ったエレトレに、どのような違いがあるのが今から非常に興味がある」

こちらはスポーツカーに固執せず、各メーカーの考え方によって生まれたSUVに興味があるという意見。

たしかに一口にSUVといっても各メーカーの色が出ている車種も多く、ロータスの考えるSUVがなんなのかは興味深いところだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

関連テーマ

おすすめ記事