ボルボC40 詳細データテスト 強力な加速 物足りない静粛性と質感 望まれるエネルギー効率の改善

公開 : 2022.04.24 11:25  更新 : 2022.04.26 06:26

使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆

インフォテインメント

パッと見では、C40のインフォテインメントシステムに、XC40が装備する旧型のセンサスシステムとの違いをみつけることはできない。画面の4列メニューも、使われているフォントも同じだ。

しかしながら、中身は完全に新開発された、Googleベースのシステムだ。ボルボはすでにほかのモデルで採用していて、今後はすべてのモデルで既存のインターフェイスと置き換えられることになっている。となれば、従来品より出来がよくなければ許されないところだ。

Googleベースの新開発システムは、従来のものより性能が向上している。しかし、Apple CarPlayとAndroid Autoには対応せず、Spotify以外のメディアプレイヤーはスマホをBluetooth経由で接続しないと使えない。
Googleベースの新開発システムは、従来のものより性能が向上している。しかし、Apple CarPlayとAndroid Autoには対応せず、Spotify以外のメディアプレイヤーはスマホをBluetooth経由で接続しないと使えない。    LUC LACEY

ディスプレイの反応は素早く、一度ホーム画面の設定方法がわかれば、好みに合わせて構成を変更でき、画面をきわめて有効に使える。ナビゲーションはGoogleマップを使用していて、交通情報もしっかりしている。しかし、音声案内はベストとはいえない。

最大の問題は、Apple CarPlayとAndroid Autoが組み込まれていないことだ。Spotifyは内蔵だが、ほかのメディアプレイヤーはBluetooth経由なので、それらはスマートフォン経由でしか操作できない。しかも、なかにはセッティングのメニューが非常に使いにくいものもある。

燈火類

アルティメットグレードには、マトリックスLEDヘッドライトが標準装備。パワフルで、対向車の防眩機能はすばやく照射範囲を調整する。

ステアリングとペダル

押し並べてふつうのドライビングポジションだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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