マツダ「CX-60」価格判明 内装/サイズ/燃費を解説 後輪駆動プラットフォームの新型SUV

公開 : 2022.06.22 00:30  更新 : 2022.09.16 13:20

まさかのFRプラットフォーム

CX-60から始まるマツダのラージ商品群では、縦置きパワーユニットに対応したプラットフォームとすることで、新開発の直6ガソリン(日本には未導入)やディーゼルをはじめ、マイルドハイブリッド、PHEVといった電動化技術の導入を可能とした。

PHEVの大容量バッテリーを床下配置して低重心化を実現し、すべてのパワートレインで軽快な運動性能を提供。

CX-60 25S Sパッケージのトランク
CX-60 25S Sパッケージのトランク    前田惠介

サスペンションは、フロントにはダブルウィッシュボーン、リアにはマルチリンクを採用する。

フロントではアームやリンクなど部品点数の多い複雑なマルチリンクを採用せず、車体の動きをシンプルで滑らかな動きにし、常にクルマの状態を予見できることに注力した。

また、パワートレインが縦置きになったためサスペンションに使える空間が広がり、アームを伸ばし、前後のスパンを長く取るなどのつくり込みを行った。

リアでは幅広いシーンで操る愉しさを提供しながら、AWDモデルでは直進安定性を向上させ、高速領域でもフラットで安心感のある乗り心地を実現する。

マツダの新技術、キネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)も採用。横Gが強めにかかるコーナリングの際にリアの内輪側をわずかに制動することでロールを抑え、姿勢を安定させる。また、後輪の左右の速度差から旋回状態をリアルタイムに検知。リニアに作動を強めて、姿勢安定化に役立つ。

最適なドラポジを案内 装備/ADAS

マツダの新たなフラッグシップ・モデルにふさわしく、CX-60の安全&快適装備はハイレベルで充実している。

まず、マツダの安全思想である「マツダ・プロアクティブ・セーフティ」によって、さまざまな安全装備が進化した。

CX-60 XDエクスルーシブモードの「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」
CX-60 XDエクスルーシブモードの「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」    前田惠介

ステアリングホイール/ペダル/スイッチ類などの操作系は自然で適切な位置にレイアウトされ、マツダの謳う「人馬一体」が感じられる。

ドライバーの目の位置を検出するカメラと、身長の入力によりドライバーの体格を推定し、マツダが考える最適なドライビングポジションを提供する自動ドライビングポジションガイド「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」も新しい。

ドライバーが変わっても、すぐに自動で設定を復元する機能も備えている。

また、前後左右4つのカメラによる360°ビュー・モニターの機能は、進行方向の先/横の状況をモニターに大きく表示して確認できるシースルービューに進化した。

12.3インチのフル液晶モニターなど3つのディスプレイで視認性を高めたメーター類、運転手の異常を検知すると音・表示による警告で応答を促すドライバー異常時対応システム、iアクティブセンスと呼ばれる先進安全技術などを設定。

快適装備でも、進化したオーディオシステムのマツダ・ハーモニック・アコースティックス、大型パノラマサンルーフ、ハンズフリーゲート、ボンネットダンパー、リアコンソールの150W AC電源(PHEVは荷室に1500W)など、極めて充実したものとなっている。

記事に関わった人々

  • 撮影

    前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)
  • 編集

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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