マツダ「CX-60」価格判明 内装/サイズ/燃費を解説 後輪駆動プラットフォームの新型SUV

公開 : 2022.06.22 00:30  更新 : 2022.09.16 13:20

マツダCX-60の日本仕様が発表に。4つのパワートレイン、ボディサイズ、日本価格などを解説します。実車の写真とともに御覧ください。

直6ディーゼルのMハイブリッドは9月発売

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

6月22日。マツダは新型SUV「CX-60」の日本仕様を発表し、6月24日から予約受注を開始すると発表した。

4種類あるパワートレインのうち、直6ディーゼルのマイルドハイブリッド仕様は9月、それ以外のモデルは12月の販売開始を予定している。

CX-60 XDハイブリッド・プレミアムスポーツ
CX-60 XDハイブリッド・プレミアムスポーツ    前田惠介

CX-60は、マツダのクロスオーバーSUVで、ラージ商品群のモデルとして最初に発表された。

マツダは新世代商品群として、車種ラインナップをラージ商品群とスモール商品群の2つに大別し(ロードスターは別扱い)、仕向け地によって展開を図っていく。

ラージ商品群のモデルには、今回のCX-60(欧州・日本など)、CX-70(ワイドボディ2列シート:北米など)、CX-80(3列シート:欧州・日本など)、CX-90(ワイドボディ3列シート:北米など)が導入を予定されており、今回のCX-60はラージ商品群のSUV第一弾となる。

スモール商品群のモデルには、既存のマツダ3CX-30、MX-30のほかに、米国向けのクロスオーバーSUVであるCX-50などがラインナップされる予定だ。

マツダの車名で、CXはクロスオーバーSUVを意味し、数字が大きくなるほどサイズも大きい。

CXシリーズの人気を高めたCX-5が登場したのは2012年。だが、2019年に発表されたCX-30から車名の数字は2ケタとなり、以降に登場するモデルは前述のように、2ケタ数字で展開するようだ。

CX-60は今年3月に欧州仕様が先にワールドプレミアされたが、ようやく日本仕様の発表となった。では、その概要を紹介していこう。

サイズは? 後輪駆動ベースを形に

日本仕様のCX-60のボディサイズは、全長4740×全幅1890×全高1685mm、ホイールベースは2870mm。

先に発表された欧州仕様より全長は5mm短いが、それ以外は同じだ。サイズ的には、概ねCX-5とCX-8の中間的な大きさとなる。

(左)CX-60 XD Lパッケージ/(右)CX-60 XDハイブリッド・プレミアムモダン
(左)CX-60 XD Lパッケージ/(右)CX-60 XDハイブリッド・プレミアムモダン    前田惠介

そのスタイリングは、マツダのデザイン哲学「魂動」に基づいたもので、2018年に発表されたマツダ3からフェーズ2へと進化している。

デザインコンセプトは、”Noble Toughness”。

風格のあるフロントフェイスとロングノーズ・ショートデッキによる「力強く動きのある骨格」、堂々たる存在感の中に「シンプルな美しさとエレガンスを持つ造形」、そして、ゆったりとした「リッチな室内空間」を具現化している。

特徴的な部分としては、まずフロントグリルの縦横比が従来のマツダ車よりも縦長になり、堂々とした印象に。シグネチャーウイングには、その力強さを引き立てるライティング機能を織り込んだ。

ヘッドランプは従来モデルとは異なり、機能を上下方向=縦に積むことで、これまでにない表情を見せる。ライティングシグネチャーは、L字型にして記号性を強めながら、前方をしっかりと見据える瞳を象っている。

テールランプも、フロントと同じくL字型に。それに連続する水平方向の点灯体は車格を表現している。

また、FR骨格を持つモデルであることを示すために、フロントフェンダーにはサイドシグネチャーを採用した。往年のFRスポーツカーに見られるこの造形表現によって、走りの良いSUVであることをひと目で印象づける。ただし、このシグネチャーはエアアウトレットではない。

記事に関わった人々

  • 撮影

    前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)
  • 編集

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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