「マツダCX-60」狙い目グレードはどれ? 予約開始前におさらい、ユーザーの好みで考えるオススメ

公開 : 2022.06.22 07:13  更新 : 2022.09.16 13:20

新型SUV「マツダCX-60」の日本価格が発表に。駆動方式まで含めるとグレードは23種も存在。重視したいポイントごとに、狙いのグレードを検証します。

6/24受注開始 縦置き・後輪駆動のSUV

マツダが後輪駆動プラットフォームを開発している。

何年か前にそんな噂が広まった時は、正直言って妄想が生んだ誤報だと思っていた。しかし、それは幻でも誤報でもなかった。

後輪駆動ベースのプラットフォームで登場した新型SUV「CX-60」。写真は、直6ディーゼル・マイルドハイブリッド仕様の「XDハイブリッド・プレミアムスポーツ(4WD)」。
後輪駆動ベースのプラットフォームで登場した新型SUV「CX-60」。写真は、直6ディーゼル・マイルドハイブリッド仕様の「XDハイブリッド・プレミアムスポーツ(4WD)」。    前田惠介

いま、目の前にあるマツダの新型車は正真正銘のエンジン縦置き後輪駆動のプラットフォームを採用しているのだ。「CX-60」である。

ちなみにマツダがスポーツカー以外に後輪駆動を採用するのは2000年に生産を終了した「センティア」以来22年ぶり。いろんな意味で、しばらくは自動車メディアに多くの話題を提供してくれるだろう。

CX-60の発売は今年の秋が予定されているが、4月に「日本公開」としてスタイルや基本スペックを公表したのに続いてグレード構成や装備、価格なども公表。

そこで今回は、公開された新情報をもとにユーザー像ごとのねらい目グレードを紹介していこう。

速さ重視ならPHEV マツダ最強+補助金の魅力

速さを求めるなら、プラグインハイブリッド搭載車だ。

CX-60のプラットフォームは直列6気筒エンジンを搭載できるように作られているが、すべてのエンジンが6気筒というわけではない。一部には4気筒エンジンを組み合わせる仕様が存在し、その1つが「e-SKYACTIV PHEV」と呼ぶ4気筒ガソリンエンジン+モーターのプラグインハイブリッドだ。

CX-60にはプラグインハイブリッド仕様も登場。魅力はなんといってもマツダ最強のパワートレイン。補助金を活用して選ぼう。
CX-60にはプラグインハイブリッド仕様も登場。魅力はなんといってもマツダ最強のパワートレイン。補助金を活用して選ぼう。    マツダ

驚くのはその最高出力。

モーターを加えた“システム出力”は323ps(日本仕様は数値未定)と、FD型の「RX-7」を超えてマツダ最強を誇るのだから事件だ。

欧州仕様における0-100km/h加速タイムはわずか5.8秒。プラグインハイブリッド車の駆動方式は後輪駆動ではなく全車4WDとなるが、走る歓びは最高潮に高まるだろう。

プラグインハイブリッド・モデルには「PHEV Sパッケージ」「PHEVエクスクルーシブスポーツ」「PHEVエクスクルーシブモダン」「PHEVプレミアムスポーツ」そして「PHEVプレミアムモダン」と装備・トリムによって異なる5つのグレードが用意されていて、価格は539万円から626万4500円。

500万円台の半ばから600万円オーバーというマツダとしてははじめてのチャレンジとなるが、購入にあたっては国から55万円の補助金が交付されるほか、住んでいる地域によっては自治体からの補助もある(東京都では最高60万円)。

それらを活用すれば、車両価格から想像するよりも割安に購入できるのは知っておいて損はない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    工藤貴宏

    Takahiro Kudo

    1976年生まれ。保育園に入る頃にはクルマが好きで、小学生で自動車雑誌を読み始める。大学の時のアルバイトをきっかけに自動車雑誌編集者となり、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。はじめて買ったクルマはS13型のシルビア、もちろんターボでMT。妻に内緒でスポーツカーを購入する前科2犯。やっぱりバレてそのたびに反省するものの、反省が長く続かないのが悩み。
  • 撮影

    前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)
  • 編集

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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