航続357kmへ向上 ヴォグゾール(オペル)・コルサ-e アニバーサリーへ試乗 魅力は不変

公開 : 2022.10.12 08:25

航続距離357kmへ向上 活発な走り

2022年仕様のコルサ-eは、パワートレインがアップデートされた。といっても、50kWhの駆動用バッテリーと、136psの駆動用モーターという構成は変わらない。

モーターのギア比が変更され、走行時の回転数が抑えられている。またヒートポンプ式のエアコンも採用し、エネルギー効率を向上させている。

ヴォグゾール(オペル)・コルサ-e アニバーサリーエディション(英国仕様)
ヴォグゾールオペル)・コルサ-e アニバーサリーエディション(英国仕様)

その結果、航続距離は336kmから357kmへ伸びている。今回の試乗では、320kmくらいは現実的に走れることを確かめられた。BEVの航続距離は、少しでも長い方が良いことは間違いない。

ギア比がロングになっても、鋭い加速力や活発な走りに変化はない様子。以前のホットハッチ、コルサVXRのようなアグレッシブさは持ち合わせていないし、一層運転へのめり込める同クラスのBEVもあるとはいえ、コルサ-eの運転は楽しい。

センターコンソール部分のシフトセレクターは、新しいデザインに変更された。直感的に操作できて好印象だった。

リアシート側の空間と荷室が、ライバルより若干狭いことも変わりはない。セカンドカーとしてBEVのハッチバックを探している人には大きな問題にならないかもしれないが、ファミリーカーとして乗る人は重視する部分だろう。

キア・ニロ EVなど、お手頃な価格設定でひと回り大きなBEVも英国市場には存在する。しっかり比較して選びたいところだ。

BEV版も魅力的なハッチバック

ヴォグゾール・コルサ-eのスタイリングやドライビング体験には、好感を抱く人が多いはず。2022年版のアップデートで、航続距離もわずかに増えている。コーディネートが気に入ったのなら、アニバーサリーエディションを選ぶのも悪くない。

誕生から40年を迎えたコルサは、今でも人気車種の1つ。世の中がBEVへシフトしても、魅力的なハッチバックのままだといえるだろう。

ヴォグゾール(オペル)・コルサ-e アニバーサリーエディション(英国仕様)
ヴォグゾール(オペル)・コルサ-e アニバーサリーエディション(英国仕様)

ヴォグゾール(オペル)・コルサ-e アニバーサリーエディション(英国仕様)のスペック

英国価格:3万1000ポンド(約511万円)
全長:4060mm
全幅:1765mm
全高:1435mm
最高速度:149km/h
0-100km/h加速:7.6秒
航続距離:357km
電費:−
CO2排出量:−
車両重量:1455kg
パワートレイン:永久磁石同期モーター
バッテリー:50.0kWh
急速充電能力:100kW
最高出力:136ps
最大トルク:26.4kg-m
ギアボックス:−

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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