改良新型DS 3 パリ・モーターショーで一般公開 EV仕様は航続距離と出力向上

公開 : 2022.10.19 06:05

DS 3の改良新型がパリ・モーターショー2022に出展されました。スタイリングに手が加えられたほか、EV仕様ではパワートレインが強化され、航続距離と出力がアップしています。

上級志向のクロスオーバー 改良へ

フランスの自動車メーカーであるDSは、DS 3クロスバックの改良新型をパリ・モーターショー2022で公開した。スタイリングやパワートレインが一部変更されたほか、車名からクロスバックが抜け、「DS 3」となる。

スタイリングとしては、デイタイムランニングライトがやや角ばった形状となり、ヘッドライトもわずかにスリム化した。上位モデルのDS 7と調和するデザインとなっている。

パリ・モーターショー2022に出展されたDS 3
パリ・モーターショー2022に出展されたDS 3    AUTOCAR

EV仕様のDS 3 Eテンスのパワートレインは大幅に進化した。出力を従来の136psから156psに向上。バッテリーは45kWhから50.8kWhに拡大し、航続距離は320kmからほぼ400kmに伸びた。

このパワートレインは、プジョーの新型e-308および改良新型e-208にも採用される。

欧州向けのDS 3には2種類のガソリンエンジンも用意されている。最高出力100psで6速MTと組み合わせたものと、130psで8速ATの組み合わせがある。また、130psのディーゼルエンジンも用意される。

インテリアでは、10.3インチのインフォテインメント・タッチスクリーンが刷新され、最新バージョンのソフトウェアを搭載。ウィジェットのパーソナライズが可能だ。

なお、DS 7と同様に「クロスバック」の名称を廃止したことについて、DSの広報担当者は、ハッチバックのDS 3の販売を終了したため、重複を避けるための名称が不要になったとしている。

DS 3の欧州向け価格は、ガソリンモデルで3万100ユーロ(約440万円)から、EVのEテンスは4万1700ユーロ(約600万円)から。

フランスでは受注を開始しており、2022年末に納車開始予定となっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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