マセラティ 次期クアトロポルテ、EVとして2024年デビュー?

公開 : 2022.11.08 19:05

マセラティの次期型となるクアトロポルテは、完全EVの大型高級セダンとして2024年に登場する見込みです。

マセラティ唯一のセダンに

次期型のマセラティ・クアトロポルテは、2024年に登場する見通しだ。合理化されたラインアップの中で、唯一のセダンモデルになるだろう。

「フォルゴーレ(イタリア語で『稲妻』の意)」の名を冠するBEVとなり、ゼロ・エミッションの4ドア・セダンとして発売される予定である。小型のマセラティ・ギブリの生産が2024年に終了するため、セダンは次期クアトロポルテのみとなる。

次期クアトロポルテはマセラティで唯一の電動セダンとなるだろう。(画像は予想レンダリングCG)
次期クアトロポルテはマセラティで唯一の電動セダンとなるだろう。(画像は予想レンダリングCG)    AUTOCAR

マセラティは次期クアトロポルテの価格帯を、ラグジュアリーセダンとエグゼクティブセダンの両セグメントにまたがる位置に置きたいと考えているようだ。つまり、メルセデス・ベンツEQEBMW i7のような、さらなる高級感を求めるユーザーに向けたブランディングである。

同社のグローバル製品責任者であるマッシモ・カパルディは、AUTOCARに対し、EVの「フォルゴーレ」モデルが新しい顧客層を惹きつけることを期待していると語った。

カパルディは、「EVによって、すべてが変わりつつあります。セグメントは互いに交差(クロスオーバー)しているのです」と述べている。

次期クアトロポルテは、マセラティが開発した新型グラントゥーリズモのプラットフォームをベースとする。このプラットフォームは、重量配分を最適化し、バッテリーをT字型に低く配置する設計になっている。

パフォーマンスとしては、グラントゥーリズモ・フォルゴーレ(最高出力755ps、最大トルク138kg-m)より大人しい設定になると予想される。

次期クアトロポルテが登場すれば、フラッグシップ・スーパーカーMC20とコンパクトSUVグレカーレの電動バージョンも加わり、マセラティの意欲的な新ラインナップが完成することになる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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