クラス最高の体験を叶える1台 BMW 3シリーズ(G20型) 英国版中古車ガイド 高水準な走り

公開 : 2023.03.03 08:25

良く走り良く使える。万能選手として高評価を保つ3シリーズ。英国編集部が中古車でG20型の魅力を振り返ります。

ニーズに合わせた多彩なパワートレイン

迷う必要はない。この1台を手に入れるだけで、クラス最高の体験ができる。そんなモデルが各カテゴリーには存在する。

コンパクトなファミリーカーなら、フォルクスワーゲン・ゴルフが良い。上質なオフローダーなら、ランドローバーレンジローバーを選べば間違いない。プレミアムなDセグメント・サルーンの場合は、BMW 3シリーズだろう。

BMW 3シリーズ 330e Mスポーツ(G20型/英国仕様)
BMW 3シリーズ 330e Mスポーツ(G20型/英国仕様)

多くのニーズへ対応するため、2019年にモデルチェンジされた現行のG20型には、多彩なエンジンがラインナップされている。好燃費なプラグイン・ハイブリッド(PHEV)も選択可能だ。

英国では、ディーゼルターボで1番お手頃なのが、150psを発揮する2.0L直列4気筒の318d。余裕を感じられ、実燃費で殆ど変わらないのが190psの320d。3.0L直列6気筒で264psの330dや、340psのM340dも、パワフルな選択肢として用意されている。

ガソリンターボは2.0L直列4気筒で156psの318iのほか、183psの320i、257psの330iが用意される。3.0L直列6気筒のM340iは、ひと昔前のMモデルに迫る374psを誇る。

PHEVの330eは、2.0L直列4気筒に駆動用モーターが組み合わされ、システム総合で292psを発揮する。短距離ながら、電気の力だけでの走行も可能だ。

3シリーズの定評といえる高水準な走り

英国の場合、トリムグレードでベースとなるのがSEプロ。歩行者も検知可能な衝突被害軽減ブレーキに、オートライトとオートワイパー、前後のパーキングセンサー、バックカメラ、3ゾーン・エアコンなど内容は充実している。ホイールは17インチを履く。

ミドルグレードがスポーツプロ。アルミホイールは18インチに拡大され、ヒーター内臓のレザーシートが装備される。

BMW 3シリーズ 330e Mスポーツ(G20型/英国仕様)
BMW 3シリーズ 330e Mスポーツ(G20型/英国仕様)

Mスポーツを選べば、専用のスポーツ・サスペンションとブレーキを獲得。インフォテインメント・システムも、インターネット通信が可能なプロフェッショナル・コネクテッド・パッケージへアップグレードされる。

トップグレードが、Mスポーツプロ。ボディトリムがブラック・アウトされ、塗装は専用のメタリックカラーを選べるようになる。ややこしいが、さらにMスポーツプロ・パッケージを追加すると、アダプティブダンパーが組まれる。

BMW 3シリーズ・サルーンの定評といえば、なんといっても高水準な走り。コーナーでのバランスは秀逸で、グリップ力が活きるステアリングの反応はクイック。限界も探りやすい。

高速走行時でも風切り音は小さく、ロードノイズも最小限。アダプティブダンパーではないMスポーツ・サスペンションは少々硬い設定ながら、基本的に乗り心地も煮詰められている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ピアソン

    Mark Pearson

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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