新型トヨタ・プリウスPHEVモデル 3/15発売 専用デザインで差別化 燃費/価格は?

公開 : 2023.03.15 06:45

トヨタは、新型プリウスのプラグインハイブリッド車(PHEV)をZグレードに設定し、販売を開始しました。

新型プリウスに「PHEVグレード」

トヨタは、新型プリウスのプラグインハイブリッド車(PHEV)をZグレードに設定し、2023年3月15日に販売を開始する。新型プリウス「Z」PHEVの価格(消費税込)は、460万円。

新型プリウスは「ハイブリッド・リボーン」をコンセプトに、従来の強みである高い環境性能に加え「一目惚れするデザイン」と「虜にさせる走り」を兼ね備えたエモーショナルなクルマを目指して生まれ変わった。1月に発売されたハイブリッド(HEV)モデルも好評。2023年2月の新車販売ランキングではトップ10にランクインしている。

トヨタ・プリウスに設定されるPHEVモデル。ハイブリッドモデルと細部の造形や配色が異なる。
トヨタ・プリウスに設定されるPHEVモデル。ハイブリッドモデルと細部の造形や配色が異なる。    トヨタ

Zグレードに新たに設定されるPHEVモデルは、コンパクトかつ大容量な駆動用バッテリーと高出力の駆動用モーター、高効率なガソリンエンジンを組み合わせた最新のプラグインハイブリッドシステムを搭載。トヨタは、プリウスの「パフォーマンスモデル」と謳う。

新型プリウスは、HEV、PHEVモデルとも同じボディデザインを採用しつつ、細部の造形や配色を変えることでそれぞれの個性を表現。

PHEV専用のデザインとして、ハイパフォーマンスな走りを予感させるスポーティかつダイナミックな造形の19インチアルミホイール、金属調シルバー塗装のロアグリルとグレースモークカラーのテールランプが採用されている。

PHEVモデルは、最新の第5世代ハイブリッドシステムをベースに、コンパクトかつ大容量な駆動用バッテリーや高出力の駆動用モーターを組み合わせた、新開発の「2.0Lプラグインハイブリッドシステム」をトヨタで初採用。

システム最高出力は従来型比約2倍の223ps、0-100km/h加速は6.7秒と、プリウスのハイパフォーマンスモデルとして圧倒的な動力性能を確保しながら、19インチタイヤ装着車は26.0km/L、17インチタイヤ装着車では30.1km/Lの低燃費を実現した。

EVモードでの走行距離は、19インチタイヤ装着車でEV走行距離87km、17インチタイヤ装着車では従来型比75%向上となる105km。日常生活であれば、EV走行でまかなえる。

1250km分の電力 第2世代ソーラー発電

PHEVならではの機能として、レジャーやアウトドアで役立つ、バッテリーにためた電力を外部に給電できる「EV給電モード」に加え停電や災害などの非常時にクルマを電源として活用できる「HEV給電モード」を設定。

HEV給電モードでは、はじめはバッテリーのみで給電し、バッテリーが一定の残量を下回るとエンジンがかかり給電を継続。バッテリー満充電・ガソリン満タンの状態から約5日分の電力を供給可能。

第2世代の「ソーラー発電システム」は、1年間でEV走行1250km分に相当する電力を生み出す。
第2世代の「ソーラー発電システム」は、1年間でEV走行1250km分に相当する電力を生み出す。    トヨタ

給電用の装備として、室内への虫などの侵入や雨天での雨水の侵入を防ぐ外部給電アタッチメントを標準で装備し、ドアガラスを閉じたままでの外部給電もできる。

付属するヴィークルパワーコネクターを充電インレットに差し込むことで、100V/1500Wの外部給電コンセントとしても活用できる。

さらに、太陽光を電力に変換し、1年間でEV走行1250km分に相当する電力を生み出す第2世代の「ソーラー発電システム」を設定。

高効率ソーラーパネルを車両ルーフに搭載し、充電スタンドがない駐車場や災害などで停電した場合でも太陽光さえあれば充電ができる。

ソーラーパネルで発電した電力は、駐車中は駆動用バッテリーへ充電し、走行だけでなくエアコンなどさまざまな機能に電力を供給。走行中は補機バッテリー系統に給電することで駆動用バッテリーの消費を低減させる。

記事に関わった人々

  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

トヨタ プリウスの人気画像