ルノーの中型SUV「オーストラル」 英国で販売開始 約590万円から

公開 : 2023.05.16 06:25

ルノーはミドルクラスSUVのオーストラルの英国での販売を開始しました。カジャーの後継車とされ、高級感のあるインテリアとハイブリッド・パワートレインを搭載。アルピーヌのDNAも注入しています。

中型のハイブリッドSUV

ルノーのミドルクラスSUV、オーストラルの英国向け価格は3万4695ポンド(約590万円)からとなることが明らかになった。

新型オーストラルは、2015年発売のカジャーの後継車として位置づけられ、アライアンスパートナーの日産および三菱と共同開発した第3世代CMF-CDプラットフォームを採用している。

ルノー・オーストラル(パリ・モーターショーにて)
ルノー・オーストラル(パリ・モーターショーにて)    AUTOCAR

英国仕様車はすべて、1.2L 3気筒ガソリンターボと電気モーターを組み合わせたハイブリッド・パワートレインを搭載する。最高出力160psまたは200psの2種類が用意され、燃費は25.5km/l、CO2排出量は105g/kmを実現したという。

ルノーは、「運転する喜び」をもたらすとし、シャシー剛性と「最適化」されたサスペンション・セットアップが「真のドライビングプレジャー」を実現するとしている。

エクステリアデザインは、EVのメガーヌEテック・エレクトリックと同様に空力効率に配慮したものとなっている。C型ヘッドライト、新しいブランドエンブレム、SUVらしさを演出するスキッドプレート、最大20インチのアロイホイールなどが特徴だ。

また、インテリアの高級化も進めており、素材の質感とインフォテインメント・システムの強化に重点を置き、以前のモデルから劇的に変化している。

アルピーヌのDNAも

英国向けのエントリーグレード「テクノ」には、19インチのアロイホイール、アダプティブLEDヘッドライト、リアビューカメラなどが装備される。

また、アルピーヌのDNAを注入した「テクノ・エスプリ・アルピーヌ」というグレードがルノーのSUVとしては初めて導入された。ホイールを20インチにサイズアップし、アルカンターラ張りのシート(ヒーター付き)、アダプティブ・クルーズコントロールなどの運転支援システムも追加。価格は3万36695ポンド(約620万円)からとなる。

ルノー・オーストラル(パリ・モーターショーにて)
ルノー・オーストラル(パリ・モーターショーにて)    AUTOCAR

最上位の「アイコニック・エスプリ・アルピーヌ」グレードでは、後輪操舵(回転直径10.1m)、12スピーカーのHarman Kardonサウンドシステム、パノラマサンルーフなどを装備し、3万9495ポンド(約670万円)から。

上位モデルに搭載されるインフォテインメント・タッチスクリーン「OpenR」は、12.3インチのディスプレイと12.0インチのインフォテインメント・スクリーンを1枚のデジタルパネルに統合したものだ。ルノーは「自動車市場で最大級のスクリーン」としており、表面には傷に強いゴリラガラスが使われている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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