走りも使い勝手も優秀なハイブリッド・ハッチバック 10選 日常に馴染んでしまう電動車

公開 : 2023.06.24 18:05

2. トヨタカローラ

20年以上かけてハイブリッド・パワートレインを世に送り出してきたトヨタは、今やそのワールドスタンダードとなっている。そして、現行のカローラほど優れたハイブリッド車はない。

2019年にオーリスの後継車として登場したカローラは、トヨタにとって最も重要な市場セグメントの1つであり、ゲームチェンジャーとなるモデルだ。また、ここ数年で新型車と同様に、新しいプラットフォームをベースにダイナミクスの開発とチューニングが行われ、乗り心地とハンドリングの洗練性を際立たせている(かなり成功している)。

2. トヨタ・カローラ
2. トヨタ・カローラ

英国向けの最上位グレードとなる2.0Lハイブリッド車では、少しスポーティなエッジを効かせたパフォーマンスさえ備えている。ラバーバンドフィールのようなじれったい加速感もフルスロットルで探せば見つかるかもしれないが、通常、パワートレインの応答性は期待以上に優れており、その全体的なパフォーマンスレベルはより確実なものとなっている。

「セルフチャージ」とも呼ばれる充電要らずのハイブリッド・システムは、シンプルなカーライフを好む人々には魅力的に映るだろう。しかし、所有すること、運転することに、あらゆる面で満足できるほどの力はない。

3. ホンダシビック

トヨタ・カローラと同様、ホンダもシビックにおいて伝統的なファミリーハッチバックというテンプレートにこだわっている。信じられないことに、最新のシビックは11代目にあたるが、その勢いは衰えるどころか、その地位に甘んじる気配もない。より大きく、より快適で、より親しみやすくなったこのクルマは、可能な限り完璧に近い形で磨き上げられている。

ワイルドなタイプRを除いて、欧州向けのシビックは基本的にハイブリッド専用となっている。HR-V(日本名:ヴェゼル)やジャズ(日本名:フィット)と同様、賢いe:HEVドライブトレインを採用しており、ほとんどの走行シーンで、2.0L 4気筒エンジンを1.05kWhバッテリーの発電装置として使用し、最高出力184psの電気駆動モーターを駆動させる。複雑な仕組みに聞こえるかもしれないが、CVTとの組み合わせにより、驚くほど迅速かつスムーズな走りを実現し、スロットルレスポンスも想像以上に鋭い。さらにスポーツモードでは、エンジンが積極的にアクションを起こし、心地よく唸るようなサウンドを聴くことができる。

3. ホンダ・シビック
3. ホンダ・シビック

さらにさらに、シャシーもこれまで以上に良くなっている。クイックなステアリング、力強いグリップ、好印象なボディコントロール、そして落ち着きのある快適な乗り心地が、このおとなしいハッチバックに刺激を加えているのだ。騒音レベルが低く、運転操作も簡単なので、街中でも高速道路でも、スムーズに走ることができる。

その他、シビックはファミリーカーの基本をすべて網羅している。広々とした室内、大きなトランク、そしてBMWの長いオプションリストが嫌になるほど充実した標準装備。また、ダッシュボードも使いやすく、よく使うオーディオや空調機能などは物理的に操作できるようになっている。この事実だけで、トップ3入りはほぼ間違いないだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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