ポルシェ75周年を記念し、ポルシェフェスティバル開催 アジア最大のポルシェ・コミュニティ・イベント

公開 : 2023.06.08 19:15

ポルシェ75周年を記念して開催された「ポルシェフェスティバル」。618台もの歴代ポルシェが駆けつけ、新型のお披露目やレジェンドレーサーも登場するなど、イベントは大変盛り上がりました。

ポルシェ75周年 618台参加のイベント

1948年に初めてポルシェの名を冠した「ポルシェ 356 No.1ロードスター」を完成させてから、今年で75周年の節目を迎えたポルシェAG。それを記念して、アジア最大となるコミュニティ・イベントとなる「ポルシェフェスティバル」が、6月3-4日にポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で開かれた。

ポルシェフェスティバルは、ポルシェジャパンが主催したポルシェオーナーやポルシェファンのための、「ハウス・オブ・ポルシェ」をテーマにしたイベントとなる。初日の6月3日は太平洋側を襲った記録的な大雨が午前中に残ったが、午後からは青空が広がるイベント日和となり、翌4日も75周年を祝うがごとく青空広がった。2日間で合計3019人(初日:1381人、2日目:1638人)のウェブで公募したポルシェオーナーと、618台(初日:278台、2日目:340台)もの新旧ポルシェが集まった。

ポルシェフェスティバルは、ポルシェジャパンが主催するポルシェオーナーのための、「ハウス・オブ・ポルシェ」をテーマにしたイベント。
ポルシェフェスティバルは、ポルシェジャパンが主催するポルシェオーナーのための、「ハウス・オブ・ポルシェ」をテーマにしたイベント。    ポルシェジャパン

911 ダカールと新型カイエン 本邦初披露

イベントの両日で911 ダカールと新型カイエンのジャパンプレミアが行われた。2022年のロサンゼルス・モーターショーで発表された911 ダカールは、パリ-ダカール・ラリーを制したポルシェ 953を現代的に解釈した2500台限定の特別なモデルだ。

911 ダカール最大の特徴はオフロード走行に向けて車高を50mm高め、さらに30mm上げられるリフトシステムが備わること。タイヤもピレリ・スコーピオン・オールテレイン・プラスを採用し、ハイウェイから未舗装路までに対応する。リアに積まれる3リッター6気筒ツインターボエンジンは、最高出力480psを発揮。そこに8速PDKとポルシェ4WDシステムが組み合わされる。0-100km/h加速3.4秒、ただし最高速度は全地形対応タイヤのため240km/hにとどまる。

イベントの両日で911 ダカールのジャパンプレミアが行われた。
イベントの両日で911 ダカールのジャパンプレミアが行われた。    ポルシェジャパン

4日にはF1で数多くの優勝を勝ち取り、ル・マンで6度の優勝を果たし、パリ-ダカール・ラリーも制した伝説のドライバーであるジャッキー・イクス氏がサプライズ登場。イクス氏は「オフロードを200km/hで走れるスポーツカーは、ポルシェにしかできません。ポルシェはル・マンで19回、パリ-ダカールで2度の勝利を収めました。」と述べた。スピーチ後にイクス氏は、ヴィッツェンドルフ社長の求めに応じて、911 ダカールのボンネットにサインをした。この車両はこのあとポルシェジャパンの広報車両となる予定。

また、高度にデジタル化されたディスプレイとコントロールコンセプト、新しいシャシーテクノロジー、革新的なハイテク装備が備わる新型カイエンもあわせて披露された。

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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