ホンダが、子会社の八千代工業を売却へ 印マザーサンのグループ会社と基本合意

公開 : 2023.07.05 09:55

ホンダが完全子会社の「八千代工業(ヤチヨ)」を、売却すると発表。インドの自動車パーツメーカーのグループ会社と基本契約を締結しました。

10月頃、公開買い付けを開始

ホンダが、連結子会社の八千代工業(以下、ヤチヨ)の持続的な成長にむけて、印マザーサン・グループのグループ会社「SMRC Automotive Holdings Netherlands B.V.」(以下、マザーサン)との間で基本契約を締結した。

ヤチヨの完全子会社化を目的に、ヤチヨの株式を公開買付けにより取得することを決定したという。

ホンダは今年、創業75周年を迎える。
ホンダは今年、創業75周年を迎える。    AUTOCAR JAPAN

この基本契約に基づき、ホンダは、本完全子会社化後にヤチヨの議決権の81%に相当するヤチヨ株式をマザーサンに譲渡することを予定している。

本公開買付けについては、今後、関係当局の承認やその他の手続きを経て、2023年10月頃の開始を目指す。

ホンダは、「連結子会社を含めて個々の強みを活かした事業ポートフォリオの最適化に取り組んでいます。ヤチヨについては、業界を取り巻く大きな環境変化の中で、四輪車用の内外装樹脂部品を中心にグローバルに事業を展開するマザーサン・グループを戦略的パートナーとし、既存事業における販路の拡大や、樹脂製品の事業拡大を行うことで、持続的な成長を目指すことができると考え、今回の基本契約に至りました。ホンダは本株式譲渡後、ヤチヨの議決権の19%に相当する株式を保有し、ヤチヨとマザーサン・グループとの円滑な連携を図っていきます」としている。

なお、ホンダは、本完全子会社化後に、現在ヤチヨが保有する合志技研工業株式会社(以下、合志技研)の株式の全てを譲り受ける予定。

これにより、ヤチヨは、二輪車向け事業を中心とする合志技研の株式をホンダに譲渡し、主要事業である四輪車向け事業に経営資源を集中することで、環境変化に耐えうる事業基盤の構築を目指す。

一方ホンダは、すでに保有する株式とあわせて、合志技研の議決権の95%に相当する株式を保有することになり、二輪事業におけるグループ間の経営資源の最適化を図ることで、将来的な事業成長を目指していく。

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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