プジョー208 GTi

公開 : 2013.07.28 19:26  更新 : 2017.05.29 19:01

GTi is Back!──今年のニュルブルクリンク24時間レースに208GTiのレース仕様3台をデビューさせたプジョーは、見事に優勝を含む表彰台独占をやってのけた。

プジョーにGTiが復活したことは、世界中が素直に喜んでいるはずだ。先代のGTiといえば、世界ラリー選手権やラリーレイドでチャンピオンに輝いた“205”まで、3世代も遡るのだ。今、205GTiが引き合いに出されるのは、そんな流れからである。ちなみに205GTiは、初期が1.6ℓ、中〜後期が1.9ℓとふたつのエンジンを搭載していた。1.9を2台乗り継いだ筆者としては、あの205GTiと比較できるほど懐の深い潜在能力を新生208GTiが持ち合わせているのか、気になるところだ。

さて、世界的潮流となっているダウンサイジングは、もっぱらエンジンの排気量ダウンとして表れている。もちろんそれはプジョーにも当てはまるのだが、彼らは同時に208で、Bセグメント=コンパクトクラスの立場どおり、ボディのサイズダウンまで図った。そのボディには3ドアと5ドアの2タイプが用意されているが、日本仕様は3ドアがM/Tのみ、5ドアがA/Tのみとなっている。したがって当然、GTiは3ドアのみということになる。

205GTiの1.9ℓは120ps/15.2kgmを発生し、低回転から力強いトルクによって“900kg”台の車体を軽快に引っ張った。自然吸気らしく回転上昇に連れて盛り上がる加速感は、痛快の一語に尽きる。だが、208GTiの低速でのトルク感は異なる。1.6ℓターボから200ps/28.1kgmを絞り出し、数値では圧倒的に上回るものの、1200kgの車重がゼロ発進時のタイヤのひと転がりに影響するのだ。

そう、それは軽快というより、ターボトルクの盛り上がりに一瞬の遅れはありつつも、後追いで加速力を増強しながら豪快に伸びるタイプだ。ターボトルクは2000rpm付近から強烈だが、205GTiのような鋭いピックアップという意味では4000rpmの領域からが本領となる。そこからの加速Gは、意図した以上に炸裂して豪快に伸びていく。

 
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