内容はモデルチェンジに近い ポルシェ・カイエンへ試乗 エンジンとインテリアをリフレッシュ

公開 : 2023.10.27 19:05

ベースグレードでも動的能力は印象的に高い

インフォテインメント・システムも最新版で、操作性は格段に良くなった。アプリやネットワーク機能も向上している。オプションで助手席側の正面にもタッチモニターを設えられ、カーナビの目的地設定や、個別のビデオ・ストリーミングに対応する。

実際に押せるハードスイッチも、しっかり残されている。エアコンとオーディオのボリューム・ノブなどは、高品質でタッチが良い。センターコンソールの造形も、構造的で好ましい。

ポルシェ・カイエン(英国仕様)
ポルシェカイエン(英国仕様)

公道を走らせると、3.0L V6ターボエンジンが、従来以上にトルクを発揮しているのを実感する。高回転域までの吹け上がりも滑らかになり、質感は洗練度を増している。目立って速いわけではないものの、余裕あるペースでの移動を叶えている。

エアサスペンションはオプションとなるが、スチールコイルの乗り心地も良好。やや走行時のノイズは大きいものの、路面へ確実に追従しているような、一体感を得られる。

ステアリングの反応は驚くほど正確で、手のひらへの感触も充分。横方向の姿勢制御はタイトで、流れるようにコーナリングをこなす。ベーシックなカイエンでも、動的能力は印象的なほどに高い。

アップデートを受けたカイエンは、エントリーグレードでも優秀なSUVに仕上がっている。扱いやすく快適で、訴求力のあるドライビング体験を味わえる。刷新されたインテリアも好印象。従来どおり、安定した支持を当面集めることだろう。

ポルシェ・カイエン(英国仕様)のスペック

英国価格:6万7455ポンド(約1221万円)
全長:4918mm
全幅:1983mm
全高:1696mm
最高速度:247km/h
0-100km/h加速:6.0秒
燃費:9.3km/L
CO2排出量:246g/km
車両重量:2055kg
パワートレイン:V型6気筒2995ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:354ps/5400-6400rpm
最大トルク:50.9kg-m/1450-4500rpm
ギアボックス:8速オートマティック(四輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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