クルマ漬けの毎日から

2022.12.31

取材を通して見た「2022年」後編【クロプリー編集長コラム】

9月 マクマートリー・スピアリング

ファンカーで型破りなマクマートリー・スピアリングは、2022年に大成功を収めた。

まず、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、元F1ドライバーのマックス・チルトンがスピアリングを駆って、グッドウッド・ヒルクライムの新記録を樹立。

次に、スピアリングを誕生させたマクマートリー・オートモーティブが、ロイヤル・オートモビル・クラブ(RAC)のシムズ・メダルを受賞した(シムズ・メダルとは、RACが革新的な創造に対して授与する賞。RACの有名なデュアー・トロフィと同時期に発表される)。

近い将来、スピアリングの市販モデルが100万ポンド弱の価格で登場するだろうと、マクマートリーの関係者はコメントしている。

9月 ロータスのEV「エレトレ」

ロータスは、EVのSUV「エレトレ」をロンドン郊外のハンプトンコート宮殿に展示し、注目を集めた。

近年、ハンプトンコートで毎年開催されているこのイベントは、世界最大規模のクラシックカーのコンクール・オブ・エレガンス。

デザイン担当上級副社長のピーター・ホーバリーは、エレトレの見込み客に説明するために会場に来ていた。

実際、何人かの人たちがその場でエレトレを発注。だれもがエレトレのサイズを歓迎するとは思えないが、ゆとりのあるリアの室内空間は、中国の人たちを魅了するだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。

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