クルマ漬けの毎日から

2025.06.30

ロータス伝統の地、へセルを訪問。長年ロータスに在籍しているデザイン・ディレクターのラッセル・カー氏に会いました。

ロータス訪問、デザイン・ディレクターに会いました【クロプリー編集長コラム】

もくじ

新体制ロータス ベテランデザイナー活躍中
私の憧れ Mk1のコーティナ

新体制ロータス ベテランデザイナー活躍中

ロータス工場のあるヘセル(イングランド東部のノーフォーク州)を訪問した。

今回は公式な取材ではなく、重要な仕事でロータスへ行くことになった友人の付添人としてヘセルを訪ねたのだが、嬉しいことにデザイン・ディレクターのラッセル・カー(上の画像)と話す機会に恵まれた。

ロータス・カーズの社長を務めてきたマット・ウィンドルが、少し前にロータス・ヨーロッパのCEOという、さらに影響力の大きい役職に昇進したことで、ロータスの経営組織は単純化され、ずっとわかりやすくなった(ウィンドルは両方の役職を兼務)。

その新体制のもとで、デザイン・ディレクターのカーはまちがいなく充実した日々を送っていることが、今回の訪問でわかった。

ロータス・エヴァイヤ フィッティパルディ

また近頃、ヘセルは存在感が薄れているように思われていたが、どうやら再び重要視されているようだ。

スポーツカーの近未来モデルを開発中であることを、ラッセル・カーが認めたのだ。だが、彼が多くを語ることはなかった。なぜなら、他の人たちも言っているように、ロータスの未来のEVのスペックと時期は不確実だから。

カーに会った時、彼は元気な様子で、EVのハイパーカーで限定モデルの「エヴァイヤ フィッティパルディ」の最終調整(1台毎に異なる仕様)に取り組んでいた。この希少な特注限定モデルは、すでに数台が出荷されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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