国内試乗

2016.05.27

ゼノスE10ロードスター

テスト日 : 2016年05月24日

価格 : 6,998,400円

文・吉田 匠 撮影・佐藤正勝 

■どんなクルマ?

また新種のスポーツカーがひとつ、日本の路上を走り始めた。その名は「Zenos=ゼノス」。かつてロータスやケータハムに在籍していた面々が中心になって興したイギリスのスポーツカー・コンストラクターで、その処女作といえるのが「E10」というオープン2シーターである。

ロータス、ケータハムといえば、比較的少量生産のライトウェイト・スポーツというイメージだが、ゼノスE10もまさにその延長線上にあるクルマで、アルミ製メイン・シャシーにドライ・カーボン製のコクピットを含むコンポジット製オープン2座ボディを被せ、そのリア・ミドシップにフォード製4気筒エンジンを横置きして後輪を駆動する。

より具体的にいうと、全長3800×全幅1870×全高1130㎜、ホイールベース2300㎜と、ボディは2ℓエンジンの2座スポーツカーとしてはやや大きめだが、にもかかわらず車重は700㎏に収まっているというから、充分にライトウェイトである。

サスペンションは現代風な4輪ダブル・ウィッシュボーン独立懸架だが、なかでも長いアームとリンクを介したインボード・スプリング/ダンパーのフロントのそれが、最新のレーシングカーを髣髴とさせる凝った設計で、メカニズム好きには突き刺さるはずだ。

現在ラインナップされているパワー・ユニットは2種類。いずれも英国フォード製2ℓ4気筒DOHC直噴エンジンをベースとしたもので、E10用がNAで200ps/6800rpmのパワーと210Nm/6100rpmのトルクを発生、E10S用のエコ・ブースト・ターボはパワーが250ps/7000rpmに跳ね上がる。

トランスミッションは3ペダルMTのみの設定で、5段が標準、6段がオプション。公表されているパフォーマンスデータは216km/hという控えめな最高速のみだが、車重700kgから弾き出されるパワー・ウェイト・レシオからいって、加速が相当なものであろうことは容易に推測できる。

ボディは現在、ブラックのベース部分に鮮やかなカラーを配したフェンダー・カバーを組み合わせたオープン2シーターのみで、試乗車は非装着だったが、ワイパー付きのウインドスクリーンを装着することもできる。その場合は簡単なソフトトップも装着可能という。

日本での税込みプライスは、E10が699万8400円、E10Sが818万6400円というものだが、それぞれに多彩なオプションが用意されているので、セミオーダーのような形になるものと思われる。実際、試乗車のE10も6段ギアボックスを含むサーキット走行向け装備、116万3820円也のトラックパック装着車だった。
 


 
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