海外初試乗

2017.06.17

祝! ポルシェ911生産100万台 歴代911/100万台記念モデルで旅へ

歴代911/100万台記念モデル

テスト日 : 2017年06月10日

文・アンドリュー・フランケル 

[編集部より]

100万台目のポルシェに乗ったのです。それだけでは「ふつう」ですから、あわせて歴代911、しかも特別なモデルも集めてみました。

ポルシェは何を求め、何を達成したのだろう

54年前のフランクフルト・ショーで、ポルシェは新型スポーツカーを発表した。魅力的だが先の見えている356のみを市販していたメーカーにとっては、大きな意味を持つ瞬間であった。

その新型車は、ポルシェの上級移行を確実にしてくれただろう。たしかに当時の彼らは、その成功を望んだだろう。しかし、当主のフェリー・ポルシェでさえ、半世紀以上も後に、その累計生産100万台のニュースを世界中のジャーナリストがこぞって記すことになると確信していたとは、とてもじゃないが思えない。

そして、そのクルマには、劇的な、もしくは際立って特徴的な要素は何もなかった。エンジンは空冷の水平対向で、マウント位置は後輪よりさらに後方。

どちらも356はおろか、そのベースとなった、第二次大戦以前に設計されたVWビートルとも変わらなかったのだ。

OHCの6気筒となったものの、洗練度は第一次大戦以前もかくやというレベルに留まっていた。しかも、その第一歩からしてつまずく。車名に関して訴訟問題を抱え込むのだ。

当初は開発コードの901をそのままモデル名として使用する予定だったが、中央に0を挟む3桁の数字を用いた車名は、全てプジョーが商標権を所有していたのである。

そこでポルシェは、84台の製造を完了した新型車の名称を、911と改めることを余儀なくされた。しかもこの時点で、このクルマはウェットでのハンドリングがトリッキーで、ブレーキがロックするという評判がすでに定着してしまってもいた。

その後、99万9916台の歴代911が世に送り出され、今回はその100万台目に試乗する機会を得た。長らく、数多くの911をドライブしてきたが、今回ほどかしこまったことはない。

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