海外試乗

2018.08.15

公道対決 日産GT-R vs フォード・フォーカスRS 後編 回顧録

日産GT-R/フォード・フォーカスRS

編集部より

日産GT-R対フォード・フォーカスRSという異色対決は続きます。ステージを移してもフォーカスはGT-Rに食らいつきます。あくまでも公道での勝負という点でいえば、あらゆる場所で心の底から運転を楽しむことのできるフォーカスの勝利という結論になりました。

AUTOCAR JAPAN誌 74号

もくじ

GT-Rに食らいつくフォーカス
現実世界という制約
バランスのとれたフォーカス
公道ではフォーカスを振り切れない
ハッチバックの完全勝利

GT-Rに食らいつくフォーカス

GT-Rの疾走ぶりをとらえた画像をご覧いただきたい。一見したところ完璧である。だが、中でドライブしているわたしにとってはそうではない。実はGT-Rのバックミラーには、直後で踊るフォーカスの姿が常に映っていたのだ。

正直にいえば、これは最初からある程度は予想していたことで、それほど驚くような事態でもなかった。この道はどう考えてもフォード側に有利な舞台であって、重量が250kgほど軽く、テールで5cmはスリムで、しかも(これが最大の要因だが)14cmもホイールベースが短いのだから当然であろう。

フォーカスに比べると、GT-Rをドライブするときにははるかに注意を払う必要がある。極限的には、横方向の加速度でフォーカスに勝っているのは疑問の余地はない。だが、ことこの公道上においては、まるで滑稽に見えるほどひょいひょいと身軽に方向を変える敵を前に、その優位点はなんの役にも立たなかった。

GT-R自慢のDCTがここで優位を発揮する機会はほとんどなかった。この場でフォーカスがGT-Rに対して決定的に不利になる要素といえば、パワーとグリップだけだ。しかしそれも、ただ定期的に片手をステアリングから離してクラッチをひと踏みし、もっともパワフルなギアレシオをキープしていればそれでいい。コンパクトなボディを利して難なく食いついていける。

ここまでが第1ラウンドである。事実上の勝利はフォードのものとなった。この情報を確定事項として記録したわれわれは、もっと開けた幅の広い新しいコースへと移動し、日産側に有利な場所で勝負の行方を見極めることにした。

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