[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

ロードテスト ルノー・メガーヌRS ★★★★★★★★☆☆

2019.11.02

100字サマリー

フランスが誇るスポーツモデルの名門ブランド、その頂点に君臨するFFホットハッチが登場。テスト車はフル装備状態で、なんと900万円オーバーの仕様です。しかし、ベース車からの流用部分は値段に見合わぬものでした。

もくじ

はじめに
意匠と技術 ★★★★★★★★★☆
内装 ★★★★★★★☆☆☆
走り ★★★★★★★☆☆☆
使い勝手 ★★★★★★☆☆☆☆
操舵/安定性 ★★★★★★★★★☆
快適性/静粛性 ★★★★★★☆☆☆☆
購入と維持 ★★★★★☆☆☆☆☆
スペック
結論 ★★★★★★★★☆☆

はじめに

今回のテスト車は、おそらくホットハッチやサーキット走行、はたまたわれわれのようなエンスージアストが長らく話題にしてきた偉大なパフォーマンスカーの居並ぶ殿堂、そういったものに興味を持たないユーザーには売りにくいだろう。むろん、オートカー読者にそういうひとびとはあまりいないだろうが。

このメガーヌRSトロフィーRは、厳密にいうなら、ルノーが誇るホットハッチの上級バージョンだが、ボディカラーもトランスミッションも選択肢は1つ。しかも、リアシートもフォグライトも、四輪操舵システムも備えない。

エンジンは専用品ではなく、アウトプットが天文学的な数字というわけでもない。それでいて、テスト車の仕様は7万ポンド(約945万円)を超える。なんてことだ。

ルノーの立場を慮って付け加えるなら、この価格はニュルブルクリンクのレコードホルダーと同じ仕様で、英国で売れたのはたった1台、そしてもう1台がこのメディア向けに貸し出す広報車だ。

このメガ・メガーヌの本体価格は5万1140ポンド(約690万円)で、英国に32台上陸するが、その大半がその程度の金額で販売されるはずだ。そうは言っても、ルノー・スポールが本気で、メガーヌRSをサーキットマシンに仕立てようとしたのは間違いないと思える金額であることに変わりはないのだが。

そのために講じた策は、大きく3つに分けられる。まず、重量を削ること。次に、空力面を大幅に改善すること。そして、アクスルとサスペンションの設計を大胆に変えることだ。詳細はこの後で触れるが、主なものとしては、カーボンホイールやカーボンセラミックブレーキ、フルサイズのカーボンディフューザー、10段階調整式のオーリンズ製コイルオーバーなどが挙げられる。

そうはいっても、ベースはリアサスペンションがトーションビームのフランス製ハッチバックだ。そこに、ポルシェ・ケイマンGT4と変わらぬ金額を支払うことが正当化できるだけの内容なのだろうか。

 
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