【ルノー製ターボマシンの代名詞】5ターボ2と5ゴルディーニ・ターボ 前編

2020.01.19

サマリー

ルノー5 ゴルディーニ・ターボと、その祖先に当たるルノー5ターボ。F-1でのターボエンジンの成功と、世界ラリー選手権への出場というタイミングが生んだ、特別なフレンチ・コンパクト・ハッチバックをご紹介しましょう。

もくじ

ルノーのターボと聞いて思いつくクルマ
最高出力は標準モデルの倍以上
F-1で強さを示したルノー製ターボエンジン
ベルトーネによる印象的なリアセクション
コンセプトカーと誤解を招いた5ターボ
ツール・ド・コルス・ラリーでのステージ優勝

ルノーのターボと聞いて思いつくクルマ

text:Jack Phillips(ジャック・フィリップス)
photo:Luc Lacey(リュク・レーシー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

  
ルノーのターボといえば、どんなクルマを思い出すだろう。ルノー製モデルとしては初めてのターボ車となったルノー18だろうか。F1でジル・ヴィルヌーブと熱い戦いを繰り広げた、ルネ・アルヌーが駆るV6ターボエンジンのマシンだろうか。

筆者の場合、ワイドフェンダーに大きなエアインテークがうがたれた、エレクトリック・ブルーに塗られたルノー5(サンク)ターボが真っ先に思いつく。1970年代後半のF-1ではフェラーリとの対決で上位に付けることもあったルノーだが、その勢いが5ターボにも表れている。

ルノー5ターボ2
ルノー5ターボ2

ルノー5ターボは世代を超えて語り継がれた。筆者の子供時代、1990年代の頃も、憧れの1台だった。多少角は丸められていたが、系譜を受け継ぐ2代目5GTターボも、楽しいクルマであり続けていた。

当初英国に導入された初代ルノー5は、本国では5アルピーヌと呼ばれたモデル。英国ではゴルディーニとして知られている。当時クライスラーは英国でアルピーヌという名称の利用権を保持しており、ゴルディーニという名前になったそうだ。とはいえ、ゴルディーニの方が速そうに聞こえる。

英国へ上陸したタイミングは、右ハンドル仕様のフォルクスワーゲン・ゴルフGTi導入と同時期の1979年。ゴルディーニ社によってチューニングを受けた1.4L自然吸気のクレオンフォンテ/シエラエンジンは、94psを発生させた。

 
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