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モーターショー

2017.03.07

ホンダ・シビック・タイプR

今年の9月から発売されるホンダのホット・ハッチ、シビック・タイプRがジュネーブ・モーターショーで公開された。

今度のタイプRは快適性も重視

プロジェクト・リーダーの柿沼秀樹氏によれば、新しいシビック・タイプRは、パフォーマンスと快適さを高い次元で両立したクルマだという。新しい第10世代となるシビックをベースとするホットハッチについて、柿沼氏は「われわれは、飛び抜けた性能と快適さという2つのバランスを上手くとっていきたい」と語ってくれた。

それは、取りも直さず現行のタイプRが、パフォーマンスよりになりすぎたため、とりわけアメリカでは批判の的となったからだ。

とはいうものの、柿沼氏はこの新しいタイプRは、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでのFF最速タイム奪還を狙っていると語っている。現在のレコード・ホルダーはフォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツSで、現行タイプRの7分19秒21よりも1.4秒速いタイムをマークしている。

タイプRは、現行モデルと同じ2.0ℓ4気筒VTECターボが搭載されるが、大きく手が入れられている。エグゾースト・ガスのフロー・レートが上げられ、ECUマッピングもアップデートされた。ホンダはピーク時のスロットル・レスポンスとドライバビリティが向上しているという。

ピーク・パワーは10ps向上した320psを6500rpmで発生。トルクは変わらず40.8kg-mを2500〜4500rpmで発生する。車両重量は柿沼氏によれば現行の1362kgとほぼ同じであるという。同程度の車重と10psアップしたパワーによって、0-100km/h加速は現行の5.7秒から僅かに引き下げられることになろう。

ギアボックスは6速マニュアルが変わらず搭載される。これについて柿沼氏は「ドライバーが自分の手で操る楽しさを提供したい」とし、スムーズなギアシフト、ヒール・アンド・トゥといった楽しみを残しておいたのだという。

開発当初よりタイプRの存在が前提の第10世代シビック

現行タイプRは、標準的なシビックのプラットフォームにかなり手を入れたクルマだった。しかし、第10世代のシビックは、最初からタイプRの存在を前提に開発された。標準的なシビックでも、ねじり剛性が現行タイプRよりも39%ほど高くなり、ロール・センターは34mm、ドライバー・ヒップ・ポイントは50mmほど低くされている。

マクファーソン・ストラットのフロント・サスペンションの新しいジオメトリーは、トルクステアを最小限に抑え、ハンドリングの改善を行ったという。

また、リア・サスペンションは、通常のシビック同様マルチリンクを採用するが、高い剛性を持つサスペンション・アームが特別に用いられる。

エアロダイナミクスは、スムーズなアンダーボディと、フロント・エア・カーテン、軽量なリア・ウイング、ルーフラインにあるヴォルテックス・ジェネレーターなどによって大幅に改善されている。ホンダは、リフトとドラッグに関してはクラス・トップであると豪語している。

乗り心地は現行タイプRから改善された。ドライビング・モードは3つ。コンフォート、スポーツ、そしてサーキット用のRだ。コンフォート・モードは通常のシビックと同程度、そしてRモードは、現行タイプRよりも若干固くなっている。

「われわれはその乗り心地の幅を広げることにした」と柿沼氏。「現行タイプRは、EUと日本で販売されるだけだったが、今回からアメリカでも販売されるために、コンフォート・モードを加えた」という。

また、現行タイプRで弱点とされたそのサウンドも大きく改善されたという。

価格は、現行モデルの£30,000(420万円)よりも若干高くなろう。生産はスウィンドン工場で行なわれ、英国では今年の秋から販売が開始される。



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