モーターショー

2017.03.08

ベントレーEXP12 スピード6e

エレクトリック・パワートレインのベントレー

ベントレーEXP12 スピード6eは、美しい2シーター・ロードスター・コンセプトであるが、このメーカーがエレクトリックパワーに強い関心を抱いている揺るぎない証拠でもある。

2年前のジュネーブで発表されたEXP10クーペ・コンセプトは、CEOのヴォルフガング・デュルハイマーが言及している5車種のモデルライン構想を具現化するものだ。

彼は以前AUTOCARの取材に対し、「今考えている新型車は、私どものラインナップにおいて何よりもエキサイティングで、若々しさに溢れたものとなります。きっとまったく新しいタイプのカスタマーに喜んでもらえるはずです」と話していた。

クルーのデザイン・スタジオで磨かれたスタイリング

EXP12はクルーのスタジオで、ステファン・シェラフによって描かれた。メッシュ・グリルや力強いリア・スタイルなどベントレーの系譜を引き継いだ姿を見て取れる一方、低いノーズはいかにもエレガントで、4.0ℓV8ツインターボが収まるモデルでは実現しない優美さをたたえる。

ベントレーから詳しいスペック情報は届いていないが、インストルメントパネルのグラフィックから、前のアクスルに1基、後ろのアクスルに1基のモーターを搭載することが判断できる。航続可能距離は480kmで、4WDのパワートレインを採用していることも伺える。

バッテリーに関する情報はまだ与えられていないが、低いシートと高めのセンターコンソールを採用していることから、T型のシェイプで搭載される可能性もある。これは、非接触式急速充電を採用すると言われているから注目だ。

スタイリングは、クラシカルとモダーンの融合

エクステリアに目をうつすと、グリルのメッシュが交差する部分には、ダイヤモンドを形どった銅(直径わずか3mmほどの繊細な細工)がしつらえられている。これはあたかもエレクトリック・パワートレインの存在を仄めかすような仕立てだ。

低まったノーズにはじまるプロフィールは、親しみのある、しかし現代的な「パワーライン」を描き、両サイドのエアーベントを経由して後方へ流れていく。それが、力強いリアのスタイリングに溶け込んでいく様子はクラシックでありながらも、まごうことなき後輪駆動のロードスターというキャラクターを引き立てている。

インテリアの仕立てはオーバー・ザ・トップの水準

インテリアは、今日多くのデザイナーが伝統的なウッドやレザーというマテリアルを避けるのに対し、ベントレーのインテリア・デザイナーはふたつの素材を上手くコクピットに取り入れている。シートのダイアモンドステッチは、グリルの形と呼応したものだ。

ステアリング・ホイールは、10時から2時の部分がカットされた宇宙船をおもわす形状になっている。こうした作り込みを見ても、その技術レベルは “極上” のさらに上を行っている。

センタコンソールにはマルチ・ファンクション・ロータリースイッチが配され、前進、ニュートラル、後退を選択できる。その上部には、ドライビングモードを選ぶ銅製のパドルが装備されている。

コンフォートとラグジュアリーを驚くべきレベルで仕上げたベントレーEXP12 スピード6e。生産化について尋ねても、彼らの口は固く閉ざされている。「その答えはカスタマーが決めること」と言わんばかりに。

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