フォルクスワーゲン・パサート・オールトラック2.0TSI

公開 : 2012.11.20 17:55

オフロード走行モードも選べるヨンクのパサート。価格494.0万円はパサート・ヴァリアント1.4TSIハイラインと較べて98.0万円だけ高い。高いのは全高と最低地上高もで、輸入元いわく「プラス30mm」。それぞれ、1560mmと160mm。30mmのうち8mmぐらいはタイヤ外径のアップによるぶんである。2.0ℓ直噴4気筒+ターボのエンジンは「ゴルフGTIと同じ」。トランスミッションは6段DSG。1670kgの車重はヴァリアント1.4TSIハイライン比200kg増。

乗ってみる。と、パサート。着座位置がちょっと高めであることはわかる。エンジンルームや路面からのビリビリやゴツゴツの遮断は、フツーのパサートほどはカンペキでない。ご近所ノロノロ領域の速度では排気のこもりが少々。

エンジンの速さやパワートレインのドライバビリティについてはなんの問題もない。が、200kg(セダンではもっと)軽い車体を1.4ℓターボ(+7段DSG)で走らせるフツーのパサートのそれらと較べて特に感動的な違いがあるわけでもない。もちろん、がんがんトバせば相応に速いのだろうけど。なお、スタート&ストップやコースティングの制御は(まだ?)ついていない。

おもしろかったのはハンドリング方面。マジメ一徹度の高いフツーのパサートと違って、オールトラックはちょっと嬉しそうに曲がる。おそらくはリヤの踏ん張りがグッと立ち上がるタイミングのチューニングの違いだろう。あるいは、車高を上げたことによるサスペンションのアームやリンクのイニシャルの角度の違いによるものか。

ちょっと嬉しそうに曲がるのは、旧パサートCC(特に2.0ℓターボのFF)を運転して「オッ」と思ったのと近い印象。加点要素。コーナリング中にヨンクのクラッチが繋がってヨーが消えるイヤな感じ、は全然わからなかった。

ただ、少々惜しいことに、舵を入れてタイヤのケースや接地面をギューッと捩じっていく感触がオールトラックは少しよくない。パサートCCより希薄。または神経質。おそらく、タイヤのせいだと思われる。路面からのコツコツした当たりが強めなのは、距離が伸びたら気にならなくなるのではないか。少なくともマシにはなるだろう。

(文・森 慶太 写真・花村英典)

フォルクスワーゲン・パサート・オールトラック2.0TSI

価格494.0万円
0-100km/h7.8秒
最高速度212km/h
公称燃費(JC08)11.6km/ℓ
CO₂排出量200g/km
車両重量1670kg
エンジン形式直4DOHCターボ, 1984cc
エンジン配置フロント横置き
駆動方式4輪駆動
最高出力211ps/5300-6200rpm
最大トルク28.6kg-m/1700-5200rpm
馬力荷重比126ps/t
比出力106ps/ℓ
圧縮比9.8:1
変速機6段DCT(DSG)
全長4785mm
全幅1820mm
全高1560mm
ホイールベース2710mm
燃料タンク容量68ℓ
荷室容量588-1716ℓ
サスペンション(前)マクファーソン・ストラット
(後)4リンク
ブレーキ(前)φ312mmVディスク
(後)φ282mmディスク
標準タイヤサイズ225/45R18

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