筆者も選んだ「非ハイブリッド」の1.0L ルノー・クリオ(ルーテシア) TCe 90へ試乗

公開 : 2024.01.26 19:05

クリオを注文する大多数が選ぶTCe 90

筆者が選んだトリムグレードは、ベーシックなエボリューション。テクノやエスプリアルピーヌの下へ位置するが、装備は不足ないほど充実している。

16インチ・アルミホイールに、リアのパーキングセンサー、エアコン、電動格納ドアミラーが備わる。ダッシュボードには7.0インチのタッチモニターが据えられ、アンドロイド・オートとアップル・カープレイへ無線で対応。唯一、シートヒーターは欲しい。

ルノー・クリオ(ルーテシア) TCe 90 エボリューション(英国仕様)
ルノー・クリオ(ルーテシア) TCe 90 エボリューション(英国仕様)

外光が沢山入り、車内は明るい。インテリアデザインはシンプルで、スイッチなどのレイアウトも良い。ジャージのような、ライトグレーのシートカバーも気に入っている。荷室には、ゴルフクラブのセットを問題なく積める。

筆者が購入した英国ディーラーの話では、クリオを注文する大多数の人が、この1.0Lエンジン版を選んでいるという。ハイブリッドではなく。

電動化技術で上昇する車両価格を、節約できるガソリン代で取り戻すには、年間2万kmほど走る必要があることを理解しているのだろう。しかも、TCe 90の価格設定は挑戦的なほど低く抑えられている。

これまでに、800kmほどへ走行距離を伸ばしたが、燃費は平均で18.1km/L。1.0Lエコブースト・エンジンのフィエスタは15.2km/Lだったから、かなり良い。

フェイスリフト後でも、クリオはこのクラスのリーダー的ポジションにある。客観的に評価しても。2024年の自動車ユーザーの希望を、幅広く満たしていると思う。

生産終了で、新車のフィエスタを買えなくなっても大丈夫。代わりに、クリオを選べば良いだけだ。筆者のように。

ルノー・クリオ(ルーテシア) TCe 90 エボリューション(英国仕様)のスペック

英国価格:1万7795ポンド(約331万円)
全長:4053mm
全幅:1798mm
全高:1439mm
最高速度:173km/h
0-100km/h加速:12.2秒
燃費:18.9-19.2km/L
CO2排出量:118-120g/km
車両重量:1178kg
パワートレイン:直列3気筒999cc ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:90ps/5000rpm
最大トルク:16.2kg-m/2000rpm
ギアボックス:6速マニュアル(前輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    役職:編集者
    自動車業界で10年以上の経験を持つ。欧州COTYの審査員でもある。AUTOCARでは2009年以来、さまざまな役職を歴任。2017年より現職の編集者を務め、印刷版、オンライン版、SNS、動画、ポッドキャストなど、全コンテンツを統括している。業界の経営幹部たちには定期的にインタビューを行い、彼らのストーリーを伝えるとともに、その責任を問うている。これまで運転した中で最高のクルマは、フェラーリ488ピスタ。また、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIにも愛着がある。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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