【詳細データテスト】アルピナB3 さらに増した力強さ 高まったハンドリングの精度 全天候型の速さ

公開 : 2025.01.18 20:25

今年いっぱいで生産を終了するアルピナ。その幕引きとなるGTシリーズの第1弾は、高価ながら金額に見合う満足感を与えてくれる1台でした。BMWが継承したブランドをどう扱うにせよ、ブッフローエの歴史の終焉は残念です。

はじめに

2025年、オートカーは100台程度の新型車をテストすることになるだろう。その中には、はじめて登場するメーカーもあるはずだ。しかし、その逆に愛されたメーカーの最後に立ち会うこともありそうだ。

今年12月、現在のアルピナはブランドをBMWへ譲渡し、ブッフローエのワークショップでBMWベースのクルマが造られることは終了する。BMWがそのブランドをどう扱うかはまもなくわかるだろうが、われわれの慣れ親しんだアルピナが過去のものとなるのは確かだ。

テスト車:BMWアルピナB3GTツーリング
テスト車:BMWアルピナB3GTツーリング    JACK HARRISON

そのトリを飾るのがGTの名を持つ3つのスペシャルモデル。そのひとつが、今回テストするB3GTであり、兄弟分的なB4GTグランクーペが続く。そして今年後半には、B8GTが登場。間違いなく驚くほどのパワーとトルクを誇るクルマとなるだろうが、価格もそれに見合ったものになるはずだ。

ただし、ほかの2台がテストできるという保証はない。もしかしたら、これが純粋なアルピナをテストする最後の機会になるかもしれない。

記事に関わった人々

  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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