メルセデス・ベンツGクラス EQテクノロジーへ試乗 極端なゲレンデに4モーターはピッタリ

公開 : 2025.02.26 19:05

Gクラスへ見事に合致する電動パワートレイン

一度の充電で走れる距離は、WLTP値で455kmがうたわれる。電費は3.3-3.5km/kWhと、優れるわけではない。それでも、AMG G 63なら6往復でガソリンタンクが空になるオフロードの峠道を、G 580なら1度の充電で14回も往復できるとか。

確かに、走行中にCO2は排出しない。それでも、Gクラスが富を象徴するようなオフローダーであることに変わりはない。本当に環境負荷を考えるなら、別のモデルを検討するべきかもしれない。

メルセデス・ベンツ G 580 ウィズEQテクノロジー AMGライン・プレミアムプラス(英国仕様)のスペック
メルセデス・ベンツ G 580 ウィズEQテクノロジー AMGライン・プレミアムプラス(英国仕様)のスペック

合理性を突き詰めれば、G 580が優秀だとは表現しにくいだろう。オンロードでのマナーは同価格帯のSUVに届かず、バッテリーEVとしては電費に優れず、お値段も高い。サイズを考えると、実用性が秀でているわけでもない。

しかし、それらも含めて、本物のGクラスらしい仕上がりにあることも事実。極めて正常進化だと感じる。高級で派手でレトロ。普通じゃないオフローダーに、電動パワートレインも見事に合致している。

◯:本物のGクラス 抜群の悪路性能 細部まで考え抜かれた仕上がり
△:お高めの価格 優れない電費効率 オフロードタイヤがオプション

メルセデス・ベンツ G 580 ウィズEQテクノロジー AMGライン・プレミアムプラス(英国仕様)のスペック

英国価格:15万4860ポンド(約3020万円)
全長:4624mm
全幅:1931mm
全高:1986mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:4.7秒
航続距離:455km
電費:3.3-3.5km/kWh
CO2排出量:−
車両重量:3209kg
パワートレイン:クワッド永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:116.0kWh
急速充電能力:−kW
最高出力:587ps(システム総合)
最大トルク:118.5kg-m
ギアボックス:2速リダクション(四輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 撮影

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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