フォルクスワーゲン、低価格EV「ID.Every 1」のデザイン公開 Up!後継の姿が明らかに

公開 : 2025.02.14 06:25

フォルクスワーゲンは3月に発表予定の新型EVコンセプト「ID.Every 1」のデザインスケッチを公開した。2027年発売予定のAセグメント車で、約2万ユーロ(約320万円)という低価格を目指している。

次世代の都市型EV 約320万円で

フォルクスワーゲンは、新型のEVコンセプト「ID.Every 1」のデザインスケッチを公開した。来月にはその全貌を明らかにし、2027年に約2万ユーロ(約320万円)から発売する予定だ。

量産型では「ID.1」という名称になる見込みで、フォルクスワーゲンは都市部で扱いやすいサイズ感と手頃な価格設定により「幅広いユーザー層」の獲得を目指している。実質的に、生産終了したAセグメント車のUp!の後継車という位置づけとなる。

フォルクスワーゲンID.Every 1コンセプトのデザインスケッチ
フォルクスワーゲンID.Every 1コンセプトのデザインスケッチ    フォルクスワーゲン

構造としてはワンクラス上のID.2とプラットフォームを共有すると予想されているが、仕様詳細はまだ公表されていない。

新しいスケッチによると、コンパクトでありながらもがっしりとした骨太なプロポーションと、フォルクスワーゲンの新しいLEDシグネチャーを取り入れたフロントフェイスが確認できる。

フォルクスワーゲンのブランドCEOであるトーマス・シェーファー氏は、この新型車について「手頃な価格で高品質、かつ収益性の高いエレクトリック・フォルクスワーゲン」と説明している。

新型ID.1がどこで生産されるのかは不明だが、ID.2やその兄弟車(スコダクプラ)はスペインで生産される予定だ。

フォルクスワーゲンの技術開発責任者であるカイ・グリュニッツ氏は以前、この新型車は人気を博したAセグメント車Up!の後継であり、デザイン要素や属性を引き継ぐことになると示唆していた。

「(ID.1の)使い方に関してはUp!に近いものになるだろう。フォルクスワーゲンのブランドデザインDNAと機能性DNAに適合した、低価格のモデルになる」とグリュニッツ氏は述べた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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