【祝クラウン生誕70周年】昔のクラウンはもっとクラウンらしかった!

公開 : 2025.04.04 11:45

11代目クラウン(1999〜2007年/通称17クラウン)4ドアハードトップを廃止

瞬間的に見た時の印象は先代の15クラウンに似ているが、よく見るとこちらはハードトップではなく、ドアサッシュを持つ4ドアセダンである。ちなみに15クラウンの次世代モデルが『16』ではなく『17クラウン』なのは、『16♯』の型式を2代目『アリスト』で使ってしまったからという説が有力だ。

17クラウンでは8代目の13クラウン以来となる、スポーティモデルの『アスリート』が復活を遂げた。最速モデルの『アスリートV』は当時のソアラと共通の280ps/38.5kg-mを発生する2.5L直列6気筒DOHCターボの1JZ-GTE型エンジンを搭載し、クラウンとは思えないほどの強力な動力性能を誇った。

11代目トヨタ・クラウン ロイヤルサルーンG
11代目トヨタ・クラウン ロイヤルサルーンG    トヨタ自動車

一方、ロイヤルシリーズも健在で、こちらはアスリート系とヘッドランプやグリル、バンパーなどの意匠が異なり、足まわりのセッティングもアスリートより快適性を重視したものとなっていた。

17クラウンは高速道路機動隊の覆面パトカーとしても長年活躍した。外観はシルバーや紺のボディカラーの地味なロイヤルシリーズだが、検挙率は高かったようで、エンジンはアスリートVのものが搭載されているのではないかと噂された。しかしあくまでも噂であり、真偽のほどはわからない。

ステーションワゴンが新規開発されたり、マイルドハイブリッド車が加わったりと、ほかにもトピックはある。派手さはないが、通好みのクラウンと言えよう。

12代目クラウン(2003〜2008年/通称18クラウン)『ゼロクラウン』の呼び名でも親しまれる

『クラウンとは何か?』をメーカー自らが問い、『ゼロ』から開発をスタートさせたことで、この呼び名になったと言われる。そこにはクラウンのユーザーの大半が高齢者で、このままでは販売台数が伸び悩んでしまうというトヨタの危機感があった。

プラットフォームやエンジン、トランスミッションは新設計。ボディデザインも歴代モデルから大きく変わった。しかし、このクルマがクラウンであることはひと目でわかるし、若いユーザー層も興味を示した。見事なさじ加減だ。

12代目トヨタ・クラウン ロイヤルサルーンG
12代目トヨタ・クラウン ロイヤルサルーンG    トヨタ自動車

まず、デザインが素晴らしい。相変わらず『ロイヤル系』と『アスリート系』の2系統での展開であるが、どちらもスポーティかつ流麗で刷新したことがすぐにわかる。

筆者の私的な話で恐縮だが、デビューから数年型ってマイナーチェンジしたあと、思わず購入してしまった。しかもロイヤル系をである。走りに関してはアスリート系が乗り心地がよくワインディングロードが愉しくてよかったのだが、スタイルはロイヤルがよかった。

話が脱線してしまったが、ゼロクラウンの新しいNプラットフォームは、レクサスGSマークX、クラウンマジェスタなどでも使われた。またエンジンは従来の直列6気筒からV型6気筒のGRエンジンに切り替えられた。

当初は2.5Lと3.0Lだったが、マイナーチェンジ時にアスリートへ3.5L版が搭載された。このエンジン(2GR-FSE型)は315psを発生し、燃費もよく、本当に素晴らしかった。繰り返しになるが、このエンジンがロイヤル系の流麗でプレーンなボディに載っていれば最高だったのだが……あくまでも私見とはいえ、それは叶わなかった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    木原寛明

    Hiroaki Kihara

    1965年生まれ。玉川大学では体育会ノリの自動車工学研究部に所属し、まだ未舗装だった峠道を走りまくった。最初の愛車(本当は父のもの)は2代目プレリュード(5MT)。次がフルチューンのランサーEXターボ。卒業してレースの世界へと足を踏み入れたものの、フォーミュラまで乗って都合3年で挫折。26歳で自動車雑誌の編集部の門を叩き、紙時代の『AUTOCAR JAPAN』を経て、気が付けばこの業界に30年以上。そろそろオーバーホールが必要なお年頃ですが頑張ります!

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