オールロードな「リアル」フェラーリ プロサングエへ試乗 ブランドDNAをSUVへ継承

公開 : 2025.04.18 19:05

ブランドDNAをSUVへ継承した偉業

英国価格は31万3120ポンド(約6106万円)からで、オプションを盛らないと商談には応じてくれない可能性が高い。快適性と走行性能で優れる、ベントレーベンテイガとほぼ同等。操縦性で新領域を打ち立てたSUVは、お安くない。

フェラーリとして、極めて野心的なモデルといえるプロサングエ。マラネロ出身のモデルとして、アクティブダンパーなど高度な技術を積極的に取り込み、圧巻の動的能力へ到達している。

フェラーリ・プロサングエ(英国仕様)
フェラーリ・プロサングエ(英国仕様)

一部の自動車メーカーは、伝統のスポーツカーを維持する資金を稼ぐため、SUVを提供している。対してフェラーリは、他社に真似できない孤高のSUVを作り上げた。

より実用性に長けた例や、より操縦性に優れ高速なモデルが有ることは事実。しかし、秀抜なシャシーとエンジンを融合させ、ブランドDNAをSUVのパッケージングで継承することへ成功している。まさに偉業だ。

◯:強力で魅惑的なV12エンジン 高速で素晴らしいロードマナー クラス屈指の姿勢制御 大人4名が快適に移動できるパッケージング
△:後方視界が限定的 サイズ感を掴みにくい やや暗めのリアシート 競合を遥かに上回る価格

フェラーリ・プロサングエ(英国仕様)のスペック

英国価格:31万3120ポンド(約6106万円)
全長:4973mm
全幅:2028mm
全高:1589mm
最高速度:310km/h
0-100km/h加速:3.3秒
燃費:5.8km/L
CO2排出量:393g/km
車両重量:2033kg
パワートレイン:V型12気筒6496cc 自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:725ps/7750rpm
最大トルク:72.8kg-m/6250rpm
ギアボックス:2速オートマティック(前)+8速デュアルクラッチ・オートマティック(後)(四輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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