【これからオートモビルカウンシルへ行く方へ】ジウジアーロも来日!10周年を迎え過去最大規模で開催

公開 : 2025.04.12 09:25  更新 : 2025.04.12 09:37

幕張メッセで『オートモビルカウンシル 2025』が開催中です。今年で10周年を迎え、あのジョルジェット・ジウジアーロ氏が来日するなど話題になっています。初日を取材してきた篠原政明のレポートです。

自動車文化の成熟を願って2016年にスタート

2025年4月11〜13日、千葉市の幕張メッセで『オートモビルカウンシル 2025』が開催されている。初日の特別内覧日を駆け足で見てきた印象を報告しておこう。

『“自動車文化”を愉しもう』と、自動車文化の成熟を願って始まった、ヘリテージカーを中心としたクルマの展示&即売イベント、『オートモビルカウンシル』。第1回は2016年に開催され、今年2025年で10周年を迎えた。

幕張メッセで『オートモビルカウンシル 2025』が開催されている。
幕張メッセで『オートモビルカウンシル 2025』が開催されている。    中島仁菜

それゆえ今回は10周年記念イベントということで、会場の幕張メッセ 国際展示場も北ホールのすべて(9〜11ホール)を使用するという、過去最大の規模となった。

出展社数は、日本車メーカー、インポーター、新世代自動車、ヘリテージカー販売店(SUV販売店を含む)などをすべて合わせて、過去最大の131社となった。展示、販売車両台数も186台に達している(データはいずれも4月9日現在)。

日本車メーカーは、トヨタホンダマツダ三菱の4社。インポーター(新世代自動車を含む)は、ポルシェマセラティジャガーランドローバーケータハムBYDの5社。

そのほか、スポンサーやサプライヤー、ヘリテージカー販売店や自動車関連商品等販売店など枚挙に暇がないが、輸入車系を中心とした懐かしの名車がズラリと並ぶ。ここで初めて見た、というクルマも少なくない。主催者のテーマ展示や特別展示は『非売品』だが、多くの出展車は『商品』でもある。

カーデザイン界のレジェンドが来日

今回は、なんといっても、今回はジウジアーロ(ジュジャーロ)氏に尽きるだろう。オートモビルカウンシルの10周年を記念したスペシャルゲストとして、カーデザイン界のレジェンド、イタルデザインの創設者でもあるジョルジェット・ジウジアーロ氏が来日したのだ。主催者側の打診にジウジアーロ氏が快諾し、しかもトークショーまで行ってくれた。

11日の特別内覧日に会場に足を運んだギャラリーのほとんどは、ジウジアーロ氏がお目当てだったのではないだろうか。会場のほぼ中心にあるセンタープラザでトークショーが行われたのだが、始まる1時間ほど前からベンチはギッシリ、立ち見の人の輪も二重や三重どころではなかった。

カーデザイン界のレジェンド、ジョルジェット・ジウジアーロ(ジュジャーロ)氏が来日。
カーデザイン界のレジェンド、ジョルジェット・ジウジアーロ(ジュジャーロ)氏が来日。    中島仁菜

御年86歳のジウジアーロ氏だが、カーデザイナーになるまでの生い立ちやカーデザインについてなどを1時間も熱く語ってくれた。このトークショー、12日(土)も10時30分から開催される。

ジウジアーロ氏の来日に伴って、主催者テーマ展示のひとつは『ジョルジェット・ジウジアーロ展〜世界を変えたマエストロ』と題して、彼のデザインした名車が並ぶ。最初の作品ともいえるアルファロメオ・ジュリア・スプリントGTや初代フォルクスワーゲン・ゴルフといった市販車から、イタルデザイン・アズテックやバンディーニ・ドーラといったコンセプトカーなど10台が並ぶ様は壮観のひと言に尽きるだろう。

2020年に発表されたドーラはコロナ禍でショーがキャンセルになり、何と今回が初の一般公開、パブリックデビューとなるそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    中島仁菜

    Nina Nakajima

    幅広いジャンルを手がける広告制作会社のカメラマンとして広告やメディアの世界で経験を積み、その後フリーランスとして独立。被写体やジャンルを限定することなく活動し、特にアパレルや自動車関係に対しては、常に自分らしい目線、テイストを心がけて撮影に臨む。近年は企業ウェブサイトの撮影ディレクションにも携わるなど、新しい世界へも挑戦中。そんな、クリエイティブな活動に奔走しながらにして、毎晩の晩酌と、YouTubeでのラッコ鑑賞は活力を維持するために欠かせない。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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