若年層向けのタフな大型SUV『サイバーX』新登場 MG、上海モーターショーで発表へ

公開 : 2025.04.14 18:45

MGは新型SUV『サイバーX』の予告画像を公開し、今月末の上海モーターショーで正式発表予定としました。若いユーザーを狙った「サイバー」シリーズ第2弾で、先進的な技術を数多く盛り込みます。

先進技術を満載した新モデル

SAIC傘下の自動車ブランドであるMGは、4月23日に開幕予定の上海モーターショーにおいて、新型SUV『サイバーX(CyberX)』を発表する予定だ。昨年発表されたスポーツカーのサイバースターに続く、「サイバー」シリーズの第2弾となる。

予告画像から、既存モデルよりも無骨な箱形のシルエットで、オフロード志向のデザインとなることが示唆されている。

MGサイバーXの予告画像
MGサイバーXの予告画像    MG

また、イルミネーション付きのエンブレムと、フルワイドのLEDライトバーが装備されるようだ。ライバル車としては、新型スマート#5などが挙げられるだろう。

サイバーはMGのサブブランドであり、若い購買層をターゲットに創設され、当面は中国市場に焦点を当てる。しかし、MGは以前からサイバーブランドを世界展開する意向を明らかにしており、英国ではすでにサイバースターを販売している。

新型サイバーXに加え、MGは今後2年間でスポーツカー、セダン、SUVの3つの製品ラインで合計8車種の新型車を発売する予定である。

サイバーXは親会社である上海汽車(SAIC)の最新『E3』プラットフォームをベースとする。

上海汽車によると、このプラットフォームは電動モデルに特化し、コンパクトカーから大型SUV、スポーツカーまで、幅広いモデルに対応する設計となっており、「さまざまなドライブトレイン構成」にも柔軟に対応できるという。

その中心となるのが新しいCTB(セル・トゥ・ボディ)構造で、バッテリー構造が車両のボディ剛性を高め、軽量化と効率性の向上に役立つとされている。

MGは、サイバーXに最新の車載OS『Zebra 3.0』とデジタルユーザーインターフェースを導入するとしている。これは、既存の車載システムよりも、先進的な音声認識機能とコネクティビティを実現するよう設計されている。

サイバーXをはじめとするE3プラットフォーム採用車は、中国の自動運転開発企業ホライズン・ロボティクス社の『J6』チップも搭載する予定であり、ドライバー監視、ナビゲーション、半自動運転といった機能の開発、発展が期待されている。

サイバーXのドライブトレインやバッテリーの仕様については、まだ明らかにされていない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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