【もはや目が追いつかない加速】オモシロイとコワイが常に共存!ケータハム・セブン340Rはスリリングなスポーツカー

公開 : 2025.04.28 12:15  更新 : 2025.04.29 11:24

フルフェイスヘルメットを着用したくなった

風を感じながらのドライブを楽しみたいユーザーをターゲットにしたスーパーセブン600とは異なり、セブン340Rは非常にスリリングなスポーツカーだ。

数十メートル走った段階でフルフェイスヘルメットを被ったほうがいいかな? と思ったほどで、もはや目が追いつかない加速を、どのギアに入っているときにも披露してくれた。

これほどまでに軽量かつシンプルなスポーツカーは貴重なので、乗っておくべき一台だ。
これほどまでに軽量かつシンプルなスポーツカーは貴重なので、乗っておくべき一台だ。    山本佳吾

同時期に試乗したスーパーセブン600も最高出力こそ85psだが0-100km加速が6.9秒というパフォーマンスを有しているので、これはオモシロイぞ! と思ったが、セブン340Rは172psなので、オモシロイとコワイが頭の中で常に共存することになる。

運転していると、もう少しアクセルを踏んでみようかな、というイケイケの気持ちと、ここでアクセルを戻したほうがいいぞ、というクールな脳ミソが対立することになる。しかし、コーナリング中にアクセルを盛大にオン、オフするとクルマの挙動が乱れてしまう可能性があるので、公道で走らせる場合は直線部分で加速および減速を済ませ、カーブに突入したら平常心でドライブすることをオススメする。

セブン340Rはサーキット志向のモデルなので、腕に覚えがある自動車趣味人がクローズドコースで走らせる場合は、ガソリンとアドレナリンを燃料にしながら209km/hという最高速度域で走行してみるといいだろう。

間違いなく、かつて経験したことのないドライビングエクスペリエンスを楽しめるはずだ。

ケータハム・セブン340Rのスペック

全長×全幅×全高:3100×1575×1115mm
ホイールベース:2225mm
トレッド:F1270mm R1336mm
最低地上高:100mm
車両重量(乾燥重量):540kg
エンジン:フォード・デュラテック製直列4気筒
排気量:1999cc
ボア×ストローク:87.5×83.1mm
燃料タンク:36L
最高出力:126.5kw(172ps)/7250rpm
最大トルク:174Nm(17.7kg-m)/6500rpm
最高速:209km/h
0-100km:5.0秒以下
トランスミッション:5速MT
サスペンション形式:Fダブルウィッシュボーン R Aフレーム&ドディオンアクスル
ブレーキ形式:F&Rソリッドディスク
タイヤ:F&R185/60R14
ホイールサイズ:F&R6.0J×14
価格:1118万7000円

R仕様の車両重量はわずか540kgとなる。
R仕様の車両重量はわずか540kgとなる。    山本佳吾

記事に関わった人々

  • 執筆

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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