「キャトル」30年ぶりに復活 新型ルノー4 E-テック 革新的で実用的な電動世代

公開 : 2025.05.10 19:05

好ましい乗り心地 航続距離は397km

ステアリングの反応は、切り始めが軽快。角度が増していくと、徐々に穏やかになる。手のひらへのフィードバックは、このクラスとしては豊かな方。反応は自然で、安心感を抱きやすい。

カーブでのボディロールは、低速域でも多めだが、不満を感じるほどではない。5譲りのサスペンションはソフト志向で、しなやかな乗り心地が好ましい。高めの最低地上高は、石畳やちょっとしたオフロードで心強い。

ルノー4 E-テック・コンフォートレンジ(欧州仕様)
ルノー4 E-テック・コンフォートレンジ(欧州仕様)

駆動用バッテリーの容量は、52kWh。航続距離は397kmが主張されている。急速充電は、最大100kWまで。最短30分で、0-80%回復を賄える。今回の電費は、平均で5.7km/kwh。比較的暖かな1日だったが、カタログ値に遠からずといったところ。

同クラスの殆どより高い魅力 確かに革新的

新しい5より広い車内で、間違いなく実用的な選択といえる4。英国価格が、大きく違うわけではない。筆者は、同クラスのクロスオーバーの殆どより、高い魅力を感じた。

従来のキャトルとは、まったく異なるモデルであることも否定はしない。とはいえ、ブランクのあった30年間で、世界は大きく変化した。進化版ではないが、確かに革新的な電気自動車なように思う。それは、フランスが得意とするものといえる。

ルノー4 E-テック・コンフォートレンジ(欧州仕様)
ルノー4 E-テック・コンフォートレンジ(欧州仕様)

◯:コストパフォーマンスの高さ 5より高い実用性 パワートレインやトリムグレードを検討しやすい設定
△:新しい5ほどの個性はない 人間工学的に不自然な部分がある

ルノー4 E-テック・コンフォートレンジ(欧州仕様)のスペック

英国価格:2万7000ポンド(約526万円/予想)
全長:4140mm
全幅:1800mm
全高:1570mm
最高速度:149km/h
0-100km/h加速:8.2秒
航続距離:397km
電費:6.2km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:1462kg
パワートレイン:励磁同期モーター
駆動用バッテリー:52.0kWh
急速充電能力:100kW(DC)
最高出力:150ps
最大トルク:24.9kg-m
ギアボックス:1速リダクション(前輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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