グループBのRS 200 グループ5のBMW M1 無名から伝説まで FRPボディの珍車・名車(2)

公開 : 2025.06.29 17:50

デイムラーSP250 ダート(1959〜1964年)

英国初の自動車メーカーとして創業したデイムラーは、グレートブリテン島では尊敬を集めるブランドの1つだった。しかし戦後に衰退。起死回生の一手として1959年のアメリカで発表されたのが、FRP製ボディのスポーツカー「ダート」だ。

前後にディスクブレーキを採用し、エンジンは2.5L V型8気筒で、最高出力は142ps。スタイリングは、パーシー・マクナリー氏とジャック・ウィチャーズ氏が担当している。

デイムラーSP250 ダート(1959〜1964年)
デイムラーSP250 ダート(1959〜1964年)

ところが開発は不充分で、最大の問題だったのがシャシーのたわみ。スタイリングも、充分には練られていなかった。1960年には経営難が深刻化し、ジャガーが買収へ乗り出す。シャシーにアウトリガーが追加され、1961年のBスペックが投入されている。

一方で、当時のジャガーはEタイプの発売を控えていた。SP250には消極的にならざるを得ず、2645台のラインオフで生産は打ち切られている。

★マニアな小ネタ:ダートというモデル名は、発売直後にクライスラーが権利を主張し、利用できなくなっている。量産直後に、SP250へ名称変更された。

この続きは、無名から伝説まで FRPボディの珍車・名車(3)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ゲイリー・アクソン

    Gary Axon

    英国編集部ライター
  • 撮影

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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