ロータス、英国工場閉鎖へ 59年の歴史に幕 生産を米国に移す計画

公開 : 2025.06.29 07:45

大きすぎた期待 国内産業への影響も懸念

ロータスの成長は大幅に過大評価されていた。2024年のニューヨーク証券取引所上場に先立ち、同社は2028年までに年間15万台を生産すると予測していた。その大部分は、中国・武漢の新工場で生産される予定だった。中でも、ポルシェ・マカンへの対抗馬となる中型SUV(コードネーム『タイプ134』)は、2027年以降のEV販売の主力になると期待された。しかし、EV市場の減速により、タイプ134は開発が中断され、将来の大黒柱を失った。昨年の総販売台数は1万2134台にとどまった。

ヘセル工場の閉鎖は、英国政府にとっても大きな打撃となる。政府は先週、2035年までに国内の自動車生産台数を昨年の90万5233台から130万台に拡大する産業戦略を打ち出したばかりだ。

ロータス・エミーラ
ロータス・エミーラ    AUTOCAR

ロータスの生産台数はJLR(ジャガーランドローバー)などの大手メーカーに比べれば少ないが、創設者コリン・チャップマン氏が政府から旧飛行場を購入した1966年以来、ノーフォークの地で生き残ってきた。吉利は、エミーラを生産するための新しいスポーツカー生産施設を含め、この工場に1億ポンド(約200億円)を投資した。

ロータスの元幹部の1人は、閉鎖計画を「恥ずべき行為」だと批判している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ニック・ギブス

    Nick Gibbs

    英国編集部ビジネス担当記者
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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