キア主力モデル『スポーテージ』改良 約600万円から欧州発売 デザイン刷新、静粛性も向上

公開 : 2025.07.03 07:45

キアはコンパクト・クロスオーバー『スポーテージ』の改良新型を欧州に導入。英国価格は3万885ポンド(約610万円)から。存在感のあるデザインを獲得し、ガソリン車とハイブリッド車、PHEVを設定しています。

存在感を示すフロントフェイス

キアは今夏、コンパクト・クロスオーバー『スポーテージ』の改良新型を英国で発売する。価格は3万885ポンド(約610万円)からとなる。

スポーテージはグローバル市場で人気の高い主力モデルの1つで、今回の改良により、ピカント、ソレント、EV3など、同社の新モデルとデザインを統一した。

改良新型キア・スポーテージ(英国仕様)
改良新型キア・スポーテージ(英国仕様)    キア

柱のような縦型ヘッドライトと長方形のフロントグリルを採用し、リアライトとリアバンパーも新しいデザインへと切り替えられた。

これらの変更により、全長は4540mm(従来は4515mm)とわずかに延長されたが、それ以外は変わらず、全高1650mm、全幅1865mm、ホイールベース2680mmを維持している。

パワートレインは2種類用意されている。前輪駆動のエントリーモデルは、1.6Lターボチャージャー付き4気筒ガソリンエンジンと、6速マニュアル・トランスミッションまたは7速デュアルクラッチ・オートマチック・トランスミッションを搭載し、最高出力150psを発生する。

上位のハイブリッド車は同じガソリンエンジンを使用するが、エンジンと6速オートマチック・トランスミッションの間に電気モーターが挟み込まれている。最高出力240psで前輪を駆動するが、四輪駆動も選択可能だ。

ハイブリッドの前輪駆動モデルは3万4425ポンド(約680万円)からで、以前より1790ポンド(約35万円)安くなったが、四輪駆動モデルは4万3725ポンド(約860万円)と大幅な価格アップとなっている。

また、合計出力265psのPHEVも後日追加される予定だ。

インテリアでは、キアの車載OS『ccNC』の最新バージョンを搭載した12.3インチ曲面インフォテインメント・タッチスクリーンを採用。ステアリングホイールは2本スポークのデザインに変更された。

最大5人乗りで、後部座席は40/20/40分割可倒式。トランク容量は、ガソリン車で562L、ハイブリッド車で587Lとなっている。後部座席を折りたたんだ場合、ガソリン車で1751L、ハイブリッド車で1776Lに拡大される。

また、Bピラーとドアパネル周辺に遮音材を追加し、走行時の静粛性を向上させた。キア欧州部門のCOOであるSjoerd Knipping氏は、改良により「これまでで最も洗練されたスポーテージ」となったと述べている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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