伝統と格式の「対極」 ロールス・ロイス・ゴースト・ブラックバッジ(1) 歴代一に機敏なリムジン

公開 : 2025.07.24 19:05

アップデートを受けたスピリット・システム

現代のリムジンだから、「スピリット」と呼ばれるインフォテインメント・システムも実装する。フェイスリフトでアップデートを受けたが、基本的には前世代感が漂う。とはいえ、センターコンソール上にロータリーコントローラーがあり、操作性は良い。

エアコン関係には、独立したハードスイッチによるパネルを用意。モニターの下には、任意に機能を登録できるショートカットキーが8つ並ぶ。少し時間をかけて設定を詰めれば、扱いやすいシステムになるはず。運転の邪魔にもならない。

ロールス・ロイス・ゴースト・ブラックバッジ(英国仕様)
ロールス・ロイス・ゴースト・ブラックバッジ(英国仕様)

後席側には、試乗車の場合はピクニックテーブルの裏面にモニターが内蔵されていた。お好みで映画などをストリーミングすれば、長時間の移動もやり過ごせる。ワイヤレスのヘッドホンにも対応する。

荷室は、部分的に幅が狭いものの、奥行きは最大1.2mもある。長距離旅行の荷物も、余裕なはず。

走りの印象とスペックは、ロールス・ロイス・ゴースト・ブラックバッジ(2)にて。

記事に関わった人々

  • マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

ロールス・ロイス・ゴースト・ブラックバッジの前後関係

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