【いすゞの本気が光る、旅するクルマ】黒木美珠が『トラヴィオ』をアウトドアショーでチェック
公開 : 2025.08.05 11:45
走りも装備も『道具としての完成度』で選ぶなら
搭載されるエンジンは、いすゞがタイ市場で展開しているピックアップトラック『D-MAX』にも採用されていた、1.9L直列4気筒ディーゼル『RZ4E』。現地では『国民車』と呼ばれるほどの人気を誇るモデルであり、その信頼性の高さは折り紙付きといえるでしょう。
最高出力は88kW(120ps)、最大トルクは320Nm(32.6kgf-m)と、数値的にも十分な性能を発揮します。長距離移動や登坂など、キャンピングカー特有の使用環境においても、トルクフルなディーゼルの力強さが心強い味方となってくれそうです。

著者自身、同エンジンを搭載した、普通免許で運転可能な『エルフミオ』に試乗した経験があります。発進時のじわりとした滑らかな出だしから、中高速域でのしっかりとした伸びまで、一貫して扱いやすく頼もしい走行フィールが印象に残りました。キャンピングカーという重量級のボディを背負った状態でも、安心して移動を楽しめるだろうと確信しています。
装備面でも高い完成度を誇ります。室内は明るく開放感がありながらも、動線や収納の配置に無駄がなく、水回りも清潔かつ機能的。換気性能といった、旅先での実用性に直結する要素にも手抜かりはありません。
さらに、旅の快適性を高めるための装備として、家庭用エアコンや冷蔵庫、ソーラーパネルなども標準で装備。キャンプや車中泊はもちろん、長期滞在や災害時のシェルターとしても活躍が期待できます。
商用車の堅牢な骨格に、日本特種ボディーによる丁寧な造作が組み合わされたトラヴィオ・エクスペデイション・ストライカー。『中身の詰まった一台』と言えるでしょう。

















