騒がしく遅くて断然屈強 いすゞD-マックス AT35(2) 想像以上の高速マナー 思わず惚れる
公開 : 2026.01.14 18:10
日本未導入のいすゞD-マックス 世界屈指のAT社がシャシーを徹底強化 キャノピー装備で走る基地に 概ね不満ない動力性能 優秀な乗り心地 路面不問な苦労知らずの走破性 UK編集部が試乗
もくじ
ー常用には充分な動力性能 にぎやかなディーゼル
ー落ち着いた高速マナー 優秀な乗り心地
ーどんな路面でも苦労知らずの走破性
ー騒がしくて遅いが、すこぶる屈強
ーいすゞD-マックス・アークティックトラック AT35(英国仕様)のスペック
常用には充分な動力性能 にぎやかなディーゼル
世界屈指のオフロードチューナー、アークティック・トラックス(AT)社が手掛けた、いすゞD-マックス AT35。エンジンは標準のままで、164psに36.7kg-mと控えめな数字ながら、6速ATが効果的にトルクを増大。常用には充分な動力性能を叶えている。
0-100km/h加速は10.5秒で、遅くはない。巧妙なギア比のおかげだろう。だが、高速域では風切り音が増大し、5速へシフトアップする頃には速度上昇が明らかに鈍っていく。

1.9Lディーゼルターボは、負荷が高まるほどノイズも大きくなり、3000rpm以上ではかなりにぎやか。3500rpm以上まで回しても、パワーが増す印象は殆どない。もっとも、ピックアップトラックが100km/h以上で走る状況は限られるはずだが。
6速ATは、マニュアルモードを選んでも、気付くと勝手に変速していることがしばしば。ギアはロックアップしにくく、大きなトルクを得るべく、トルクコンバーターを回し2500rpm前後を積極的に利用したがる。
落ち着いた高速マナー 優秀な乗り心地
ステアリングレシオはスロー側。ホイールベースが長く、ボディも大きく、交差点や駐車場ではステアリングホイールを沢山回す必要がある。しかし、高速道路での安定感は想像以上。どっしりと、落ち着いたマナーで疾走してくれる。
乗り心地は明らかな長所。リアはリーフスプリングでありながら、舗装のツギハギなど、細かな入力は見事に吸収される。大きな凹凸では、大径タイヤの上下動を感じさせるものの、不安定になるほどではない。AT社のチューニング・サスの恩恵といえる。

電子制御がオンのままなら、コーナリングは終始落ち着いたもの。反面、オフにすれば、フロントを軸にした素早い旋回も可能になる。後輪駆動モードでは、鋭さが更に増しドリフトも披露した。グリップ力が高すぎない、タイヤのおかげだ。
ブレーキは、市街地では充分に効くものの、高速域での制動距離は長め。110km/h程から停止するまでに、80mを要した。これもタイヤの影響だろう。
どんな路面でも苦労知らずの走破性
最低地上高は266mmあり、路面とボディが接する角度も通常のD-マックスより深い。前側のアプローチ、ホイールベース間のブレークオーバーは、どちらも30度を超えている。オーバーハングが長く、後ろ側のデパーチャーは22度だが。
リーフスプリングで、リア・サスペンションのストロークはさほど長くない。それでもローレンジを選べば、トラクション・コントロールはオフロード・モードへ切り替わり、リアデフをロックできる。過酷なオフロードコースを、軽々と走破してみせた。

オールテレーンタイヤの能力と相まって、スタックする素振りは微塵もなし。アンダーガードへ、路面が当たるこもなかった。高度なヒルディセント・コントロールと、悪路用のクルーズコントロールも備わる。どんな路面でも、苦労知らずといっていい。
燃費は、試乗時の平均で8.9km/L。1.9Lディーゼルターボだから、もっと伸びて欲しいところではある。































































































































