【いすゞの本気が光る、旅するクルマ】黒木美珠が『トラヴィオ』をアウトドアショーでチェック
公開 : 2025.08.05 11:45
先頃開催された東京アウトドアショー2025で注目を集めていたのが、いすゞのキャンピングカー専用シャシー『トラヴィオ』をベースに、日本特種ボディーが架装を手がけた『トラヴィオ・エクスペディション・ストライカー』です。黒木美珠がレポートします。
商用車の実力に『旅の視点』を加えて
アウトドア、モビリティ、エコロジーといった最新潮流を『知って・買えて・体験できる』総合展示会、『東京アウトドアショー2025』。今年も会場には多様なメーカーがブースを構えていましたが、筆者が真っ先に足を運んだのは、いすゞブースでした。大型免許を取得(編集部注:【大型免許、取得しました】シリーズ、下記リンク参照)した身としては、惹かれてやまない場所です。
いすゞブースでは、広々とした区画に3台の車両を展示。

ひとつは、話題の小型トラック『エルフミオ』のキャビンスペースを300mm延長し、室内の居住性を向上させた『エルフミオ・スペースキャブ特別仕様車』。もうひとつは、オフロードスタイルの外装パーツを装着した『エルフミオ・クロス・コンセプト』。そして3台目が、キャンピングカー専用シャシー『Travio(トラヴィオ)』をベースにした最新キャンピングカーです。
本稿で取り上げるのは、『トラヴィオ』をベースに日本特種ボディーが架装した最新モデル『トラヴィオ・エクスペデイション・ストライカー』。キャンピングカーでありながらAT限定普通免許での運転が可能という親しみやすさを兼ね備えます。
安全・快適・コンパクト、その三拍子が魅力
まずはベースとなるトラヴィオをおさらい。
一般的にキャンピングカーと聞くと、車体が大きくて運転が難しそうという印象を持たれがちです。トラヴィオは8ナンバー登録のキャンピングカーですが、そうした不安を覆す要素が備わっています。

特筆すべきは、最小回転半径が4.4mに抑えられていること。このサイズの車両としては驚くほど小回りが利きます。筆者が現在所有しているスバル・フォレスターのそれは5.4mで、SUVとしては比較的小回りの利く部類に入ります。それと比較しても、一回り小さいスペースで方向転換が可能なのです。これは、都市部での移動や狭い道の走行でストレスの少ない扱いやすさにつながるでしょう。
安全面でも配慮が行き届いており、レーンキープアシストを始め長距離移動時の疲労軽減につながる機能をしっかり採用。ドライバー異常時対応システムも搭載しており、運転中に意識を失うなどの異常が発生した場合には、自動でハザードランプを点滅させつつクラクションを鳴らし、周囲に異常を知らせながら減速・停止します。
さらに、ドライバーステータスモニター、右左折時にも対応するプリクラッシュブレーキ、フロントブラインドスポットモニターなど、先進的な運転支援装備が数多く盛り込まれています。
旅先でも、日常でも、都市と自然のあいだを快適に行き来できる。トラヴィオは、まさにその『ちょうどいい中間』を狙った存在といえるのではないでしょうか。

















