桜の下にダットサン240ZやオートザムAZ-1 オランダの旧車ショーへ潜入! 360万円で売られた『シビックCRX』

公開 : 2026.03.29 17:45

2026年で31回目の開催となった、オランダのクラシックカーショーへ華を添えた日本車たち。トヨタ2000GTにダットサン240Z、オートザムAZ-1まで。UK編集部が欧州屈指のイベントへ潜入です。

日本車が華を添えたクラシックカー・ショー

2026年1月中旬にオランダ(ネザーランド)で開かれた、インタークラシックス・マーストリヒト・ショー。今年は「日の出ずる伝説」というサブカテゴリーが設けられ、クラシカルな日本車が、多くのエキゾチック・モデルが並ぶ会場に華を添えた。

出展者は、自動車博物館から欧州のコレクター、クラシックカーを扱うディーラーまで様々。トヨタ2000GTにダットサン240Z(フェアレディZ)、日産スカイラインGT-Rスバルインプレッサ22Bなどの名車が、桜の花で飾られたエリアへ集った。

ダットサン240Z(フェアレディZ)と、日本勢で初めてル・マンを制したマツダ787B
ダットサン240Z(フェアレディZ)と、日本勢で初めてル・マンを制したマツダ787B

日本車へ詳しい現地のマニアを驚かせていたのが、3131台だけ生産された、トヨタ・スポーツ800。ガルウイングの軽自動車、オートザムAZ-1や初代マツダ・コスモ・スポーツなども、知る人は多いとはいえ、注目の的といえた。

2000年のF1マシン、ジョーダン・ホンダや、TWRチームによるマツダRX-7のレプリカなど、レーシングカーも何台か。ル・マン博物館は、日本勢では初めて、1991年のレースを制したマツダ787Bと、1994年に2位に食い込んだトヨタ94C-Vを出展していた。

目玉は車両の販売 来場者は4日間で4万人以上

実は、このショーは車両の販売が目玉。一般の人でも購入できるクラシック・スポーツが、会場のあちこちへ並んでいた。ホンダS600は、2台が売れたそうだ。アウトビアンキA112にジープチェロキーなど、通好みのモデルも少なくなかった。

スーパーカーのブースには、オーナーズクラブによる豪華なモデルが。ランボルギーニカウンタックフェラーリ308 GTB「ヴェトロレジーナ」などは、ブランドファンでなくても写真を撮ったはず。他方、BMWボルボなどは通路へ追いやられていたが。

インタークラシックス・マーストリヒト・ショー 2026の様子
インタークラシックス・マーストリヒト・ショー 2026の様子

コンクールデレガンスでの優勝車は、フェラーリ250GT SWBとそっくりな、1955年式フィアット 8Vベルリネッタ・スペチアーレ。ブルネイ国王が所有していた、1986年式のランボルギーニLM002「ワゴン」も、比類ないコレクターズモデルの1台だろう。

「興味深いクルマへ情熱を注がれる方が、多く参加してくださいます」。主催する、DDクラシックス社の担当者は話す。今年で31回目を数え、4日間の来場者は4万4000人を超えたという。欧州屈指のカーショーという地位は、当面揺るぎそうにない。

UK編集部の目に止まった貴重な生き残り『シビックCRX』

ここからは、英国編集部の目に止まった展示車を少しご紹介させていただこう。

ホンダ・シビックCRX(1985年式)

ホンダ・シビックCRX(1985年式/日本名:バラードスポーツCR-X)
ホンダ・シビックCRX(1985年式/日本名:バラードスポーツCR-X

VTECではないが、1.5Lエンジンを積んだ初代も走りはスリリング。雪が降り錆びやすい環境にある欧州では、貴重な生き残りといえる。走行距離は8万5000kmで状態は素晴らしく、1万9900ユーロ(約360万円)で売りに出ていた(日本名:ホンダ・バラードスポーツCR-X)。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    チャーリー・カルダーウッド

    Charlie Calderwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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